米KKRの1─3月期、20%増益 手数料収入が堅調

米投資会社KKRが1日発表した2025年第1・四半期(25年1─3月期)決算は、調整後純利益が前年同期比約20%増の10億3000万ドルだった。1株当たり利益は1.15ドル。LSEGがまとめたアナリスト予想とほぼ同水準だった。(2025年 ロイター/Brendan McDermid)
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[1日 ロイター] - 米投資会社KKRが1日発表した2025年第1・四半期(25年1─3月期)決算は、調整後純利益が前年同期比約20%増の10億3000万ドルだった。1株当たり利益は1.15ドル。LSEGがまとめたアナリスト予想とほぼ同水準だった。
手数料収入が堅調に推移し、関連する利益は23%増の8億2260万ドルだった。300億ドルを超える新規調達があったことで、運用資産は15%増の6640億ドルとなった。
トランプ米政権の関税政策を巡り市場が大きく変動する中、共同最高経営責任者(CEO)のジョセフ・ベイ氏とスコット・ナトール氏は「市場の変動が魅力的な投資機会を生み出す可能性がある。グローバルな事業展開をしている現状のポジションは心強い」と指摘。116億ドルを投じる準備があるとも表明した。
KKRは事業拡大に向け、個人投資家に照準を合わせている。キャピタル・グループと共同で今週、低手数料と最低投資額を設定した2ファンドを立ち上げた。公開・未公開株を組み合わせた類似商品の開発も進めている。
一方、複数の企業幹部から関税措置の影響でM&A(合併・買収)に踏み切りにくくなる可能性があるとの懸念も出ている。