ニュース速報
ビジネス

中国乗用車販売、7月は半分が新エネ車 全体では前年比3.1%減

2024年08月08日(木)20時14分

中国乗用車協会(CPCA)が8日発表した7月の乗用車総販売台数は、電気自動車(EV)など新エネルギー車の比率が50%を超えた。北京のショッピングモールで昨年11月撮影。(2024年 ロイター/Tingshu Wang/File Photo)

[北京 8日 ロイター] - 中国乗用車協会(CPCA)が8日発表した7月の乗用車総販売台数は、電気自動車(EV)など新エネルギー車の比率が50%を超えた。EVの導入で西側諸国を大きくリードしていることが浮き彫りになった。

新エネルギー車の販売は前年同期比37%増と前月の28.6%から加速。過去最大となる全体の50.7%を占めた。EVは14.3%増と6月の9.9%から伸びが拡大した。

新エネルギー車の販売台数は、3年前は全体の7%に過ぎなかった。しかしEVサプライチェーンへの多額の投資により、国内のEV産業が急成長した。

一方、米エネルギー情報局(EIA)によると、第1・四半期の米自動車販売に占めるEVとハイブリッド車の割合は18%だった。

ただ、中国の自動車販売台数は全体で3.1%減となり、4カ月連続で減少した。不動産市場の危機が長びいて景気が勢いを欠き、消費者信頼感が低迷している。

中国では国内自動車メーカーが新型車や廉価モデルを相次いで投入し、価格競争が長期化していたが、こうした動きは緩和しつつある。CPCAの崔東樹・秘書長(事務局長)は、8月と9月にはさらに安定するとの見方を示した。

7月の自動車輸出は前年同月比20%増と、6月の28%から減速した。崔氏は欧州連合(EU)の中国製EVに対する暫定関税に備えるためだと指摘した。

ロイター
Copyright (C) 2024 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ビジネス

米国株式市場=S&P・ナスダック小幅続落、メタが高

ビジネス

NY外為市場=ドル上昇、156円台前半 FRB政策

ビジネス

FRB、準備金目標範囲に低下と判断 短期債購入決定

ビジネス

利下げ巡りFRB内で温度差、経済リスク綿密に討議=
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:ISSUES 2026
特集:ISSUES 2026
2025年12月30日/2026年1月 6日号(12/23発売)

トランプの黄昏/中国AI/米なきアジア安全保障/核使用の現実味......世界の論点とキーパーソン

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「腸が弱ると全身が乱れる」...消化器専門医がすすめる「腸を守る」3つの習慣とは?
  • 2
    ウクライナ水中ドローンが、ロシア潜水艦を爆破...「史上初の攻撃成功」の裏に、戦略的な「事前攻撃」
  • 3
    アジアの豊かな国ランキング、日本は6位──IMF予測
  • 4
    「すでに気に入っている」...ジョージアの大臣が来日…
  • 5
    「サイエンス少年ではなかった」 テニス漬けの学生…
  • 6
    マイナ保険証があれば「おくすり手帳は要らない」と…
  • 7
    90代でも元気な人が「必ず動かしている体の部位」と…
  • 8
    世界最大の都市ランキング...1位だった「東京」が3位…
  • 9
    なぜ筋肉を鍛えても速くならないのか?...スピードの…
  • 10
    頭部から「黒い触手のような角」が生えたウサギ、コ…
  • 1
    90代でも元気な人が「必ず動かしている体の部位」とは何か...血管の名医がたどり着いた長生きの共通点
  • 2
    ウクライナ水中ドローンが、ロシア潜水艦を爆破...「史上初の攻撃成功」の裏に、戦略的な「事前攻撃」
  • 3
    アジアの豊かな国ランキング、日本は6位──IMF予測
  • 4
    『SHOGUN 将軍』の成功は嬉しいが...岡田准一が目指…
  • 5
    「腸が弱ると全身が乱れる」...消化器専門医がすすめ…
  • 6
    中国、インドをWTOに提訴...一体なぜ?
  • 7
    海水魚も淡水魚も一緒に飼育でき、水交換も不要...ど…
  • 8
    マイナ保険証があれば「おくすり手帳は要らない」と…
  • 9
    批評家たちが選ぶ「2025年最高の映画」TOP10...満足…
  • 10
    アベノミクス以降の日本経済は「異常」だった...10年…
  • 1
    日本がゲームチェンジャーの高出力レーザー兵器を艦載、海上での実戦試験へ
  • 2
    90代でも元気な人が「必ず動かしている体の部位」とは何か...血管の名医がたどり着いた長生きの共通点
  • 3
    ウクライナ水中ドローンが、ロシア潜水艦を爆破...「史上初の攻撃成功」の裏に、戦略的な「事前攻撃」
  • 4
    アジアの豊かな国ランキング、日本は6位──IMF予測
  • 5
    人口減少が止まらない中国で、政府が少子化対策の切…
  • 6
    日本人には「当たり前」? 外国人が富士山で目にした…
  • 7
    【銘柄】オリエンタルランドが急落...日中対立が株価…
  • 8
    日本の「クマ問題」、ドイツの「問題クマ」比較...だ…
  • 9
    『SHOGUN 将軍』の成功は嬉しいが...岡田准一が目指…
  • 10
    「勇気ある選択」をと、IMFも警告...中国、輸出入と…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中