ニュース速報
ビジネス

イエレン氏、リチウム工場視察 政権の経済実績アピール

2023年12月01日(金)09時42分

 イエレン米財務長官は11月30日、ノースカロライナ州を訪問し、連邦政府の税制優遇措置で実現した数千億ドル規模のクリーンエネルギー投資をアピールした10日、サンフランシスコで撮影(2023年 ロイター/Carlos Barria)

Howard Schneider David Lawder

[ベッセマー市(米ノースカロライナ州) 30日 ロイター] - イエレン米財務長官は30日、ノースカロライナ州を訪問し、連邦政府の税制優遇措置で実現した数千億ドル規模のクリーンエネルギー投資をアピールした。

電気自動車(EV)バッテリーの主要材料、水酸化リチウムの処理工場を視察した。

米中西部と南部に広がる「バッテリーベルト」は政権の戦略が奏功し、現在の低失業率と経済成長に寄与していることを示すものだとし、「特に新産業で国内製造能力を拡大すれば、全米で高賃金の中間層の雇用を創出し、これまで取り残されがちだった人々や地域に貢献することにつながる」と述べた。

昨年のインフレ抑制法(IRA)成立以降、EV・バッテリー分野で1420億ドル、クリーンエネルギー生産に710億ドルの投資が行われたとした。

国内でのリチウム採掘については、中国への依存を減らすため拡大を支持すると述べたが、環境面で適切な方法で行うべきとも指摘した。

製造業への投資などを追い風に第3・四半期の米経済は大きく成長したが、バイデン大統領は経済運営を巡り有権者の信頼を得るのに苦戦している。

イエレン氏は賃金上昇と新型コロナウイルス禍前の水準への物価下落によって、状況が徐々に改善していると国民が認識することを期待すると述べた。

ロイター
Copyright (C) 2023 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

アングル:ドローン大量投入に活路、ロシアの攻勢に耐

ビジネス

米国株式市場=S&P・ナスダックほぼ変わらず、トラ

ワールド

トランプ氏、ニューズ・コープやWSJ記者らを提訴 

ビジネス

IMF、世界経済見通し下振れリスク優勢 貿易摩擦が
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:AIの6原則
特集:AIの6原則
2025年7月22日号(7/15発売)

加速度的に普及する人工知能に見えた「限界」。仕事・学習で最適化する6つのルールとは?

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    その首輪に書かれていた「8文字」に、誰もが言葉を失った
  • 2
    「細身パンツ」はもう古い...メンズファッションは「ゆったり系」がトレンドに
  • 3
    「想像を絶する」現場から救出された164匹のシュナウザーたち
  • 4
    頭はどこへ...? 子グマを襲った「あまりの不運」が…
  • 5
    日本より危険な中国の不動産バブル崩壊...目先の成長…
  • 6
    「二次制裁」措置により「ロシアと取引継続なら大打…
  • 7
    「どの面下げて...?」ディズニーランドで遊ぶバンス…
  • 8
    ロシアの労働人口減少問題は、「お手上げ状態」と人…
  • 9
    「異常な出生率...」先進国なのになぜ? イスラエル…
  • 10
    アフリカ出身のフランス人歌手「アヤ・ナカムラ」が…
  • 1
    その首輪に書かれていた「8文字」に、誰もが言葉を失った
  • 2
    頭はどこへ...? 子グマを襲った「あまりの不運」が話題に
  • 3
    「ベンチプレス信者は損している」...プッシュアップを極めれば、筋トレは「ほぼ完成」する
  • 4
    日本より危険な中国の不動産バブル崩壊...目先の成長…
  • 5
    「お腹が空いていたんだね...」 野良の子ネコの「首…
  • 6
    どの学部の卒業生が「最も稼いでいる」のか? 学位別…
  • 7
    アメリカで「地熱発電革命」が起きている...来年夏に…
  • 8
    千葉県の元市長、「年収3倍」等に惹かれ、国政に打っ…
  • 9
    ネグレクトされ再び施設へ戻された14歳のチワワ、最…
  • 10
    「二度とやるな!」イタリア旅行中の米女性の「パス…
  • 1
    その首輪に書かれていた「8文字」に、誰もが言葉を失った
  • 2
    「コーヒーを吹き出すかと...」ディズニーランドの朝食が「高額すぎる」とSNSで大炎上、その「衝撃の値段」とは?
  • 3
    頭はどこへ...? 子グマを襲った「あまりの不運」が話題に
  • 4
    「あまりに愚か...」国立公園で注意を無視して「予測…
  • 5
    10歳少女がサメに襲われ、手をほぼ食いちぎられる事…
  • 6
    JA・卸売業者が黒幕説は「完全な誤解」...進次郎の「…
  • 7
    燃え盛るロシアの「黒海艦隊」...ウクライナの攻撃で…
  • 8
    ディズニー・クルーズラインで「子供が海に転落」...…
  • 9
    「小麦はもう利益を生まない」アメリカで農家が次々…
  • 10
    イランを奇襲した米B2ステルス機の謎...搭乗した専門…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中