ニュース速報

ビジネス

次回会合で利上げ排除せず、景気現状維持なら=クリーブランド連銀総裁

2023年10月04日(水)02時35分

米クリーブランド地区連銀のメスター総裁は3日、現在のような経済状況が続けば、次回の連邦公開市場委員会(FOMC)での利上げを排除しないとの考えを示した。2019年7月撮影(2023年 ロイター/Marc Jones/File Photo)

Michael S. Derby

[ニューヨーク 3日 ロイター] - 米クリーブランド地区連銀のメスター総裁は3日、現在のような経済状況が続けば、次回の連邦公開市場委員会(FOMC)での利上げを排除しないとの考えを示した。

メスター総裁は記者団との電話会見で「次回会合の時点でも経済が前回会合と同じような状況にあれば、私なら一段の利上げを行うだろう」と述べた。メスター総裁は今年の米連邦公開市場委員会(FOMC)で投票権を持っていない。

一方、年内の政策見通しについては「11月および12月の会合で何が起こるか、現時点で正確に言うことはできない」とし、おそらく追加利上げを支持するとした上で「経済がどのように進展するかを見守る必要がある」とした。

同時に、政策金利はピークか、ピークに近い水準にある可能性が高いと指摘しつつ、緩和してはいるもののなお高水準のインフレ圧力を考慮すれば、もう1回の利上げは正当化されると言及。「問題はインフレ率が2%に低下すると確信するには制約的な金融政策をどのくらいの期間続ける必要があるのかだ」とし、その期間や利下げ検討時期について明言は避けたものの「当面は制約的な政策を維持しなければならない」とした。

FRBが2%に設定するインフレ目標については、2025年末までに達成するとの見通しを示した。また、利下げが近いうちに実施されるとは考えていないとも述べた。

さらに米債利回りの急上昇がFRB当局者の政策判断に影響を与えるとした。

ロイター
Copyright (C) 2023 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

中国、今後5年間で財政政策を強化=新華社

ワールド

インド・カシミール地方の警察署で爆発、9人死亡・2

ワールド

トランプ大統領、来週にもBBCを提訴 恣意的編集巡

ビジネス

訂正-カンザスシティー連銀総裁、12月FOMCでも
MAGAZINE
特集:世界最高の投手
特集:世界最高の投手
2025年11月18日号(11/11発売)

日本最高の投手がMLB最高の投手に──。全米が驚愕した山本由伸の投球と大谷・佐々木の活躍

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後」の橋が崩落する瞬間を捉えた「衝撃映像」に広がる疑念
  • 2
    まるで老人...ロシア初の「AIヒト型ロボット」がお披露目会で「情けない大失態」...「衝撃映像」がSNSで拡散
  • 3
    「死ぬかと思った...」寿司を喉につまらせた女性を前に、男性が取った「まさかの行動」にSNS爆笑
  • 4
    「不衛生すぎる」...「ありえない服装」でスタバ休憩…
  • 5
    「イケメンすぎる」...飲酒運転で捕まった男性の「逮…
  • 6
    ヒトの脳に似た構造を持つ「全身が脳」の海洋生物...…
  • 7
    『トイ・ストーリー4』は「無かったコト」に?...新…
  • 8
    【写真・動画】「全身が脳」の生物の神経系とその生態
  • 9
    文化の「魔改造」が得意な日本人は、外国人問題を乗…
  • 10
    「水爆弾」の恐怖...規模は「三峡ダムの3倍」、中国…
  • 1
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後」の橋が崩落する瞬間を捉えた「衝撃映像」に広がる疑念
  • 2
    まるで老人...ロシア初の「AIヒト型ロボット」がお披露目会で「情けない大失態」...「衝撃映像」がSNSで拡散
  • 3
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 4
    『プレデター: バッドランド』は良作?駄作?...批評…
  • 5
    「死ぬかと思った...」寿司を喉につまらせた女性を前…
  • 6
    「座席に体が収まらない...」飛行機で嘆く「身長216c…
  • 7
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎…
  • 8
    ドジャースの「救世主」となったロハスの「渾身の一…
  • 9
    筋肉を鍛えるのは「食事法」ではなく「規則」だった.…
  • 10
    「イケメンすぎる」...飲酒運転で捕まった男性の「逮…
  • 1
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 2
    英国で「パブ離れ」が深刻化、閉店ペースが加速...苦肉の策は「日本では当たり前」の方式だった
  • 3
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」はどこ?
  • 4
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後…
  • 5
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎…
  • 6
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 7
    1000人以上の女性と関係...英アンドルー王子、「称号…
  • 8
    【クイズ】クマ被害が相次ぐが...「熊害」の正しい読…
  • 9
    【クイズ】日本でツキノワグマの出没件数が「最も多…
  • 10
    まるで老人...ロシア初の「AIヒト型ロボット」がお披…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中