現代自、ＥＶ投資280億ドルに拡大 中国事業縮小へ

　６月２０日、韓国の現代自動車は、２０３２年までに約１０９兆４０００億ウォン（８５４億１０００万ドル）を投資すると発表した。ニューヨークの自動車ショーで２０２２年４月撮影（２０２３年　ロイター/Andrew Kelly）

［ソウル　２０日　ロイター］ - 韓国の現代自動車は２０日、電動化への年間平均投資額を大幅に引き上げ、今後１０年で２８０億ドルにすると表明、不採算の中国事業についてはさらに再編を進める方針を示した。

インベスターデーで明らかにした。

２０３０年の電気自動車（ＥＶ）販売目標は１８７万台から２００万台に引き上げた。

優遇税制などを活用するため、米国、欧州、韓国でＥＶの現地生産を拡大する。最大の市場である米国ではＥＶの現地生産比率を３０年までに０．７％から７５％に引き上げる方針。

中国事業は国内勢に市場シェアを奪われ、最大のリスクとなっており、追加で２工場を売却する計画。残り２工場も合理化を進め、新興国に輸出する車両を生産する。

バッテリーの競争力向上と次世代バッテリーの開発に向け、今後１０年で９兆５０００億ウォン（７４億ドル）を投資する方針も示した。

２５年前後からは低コストのリン酸鉄リチウムイオン（ＬＦＰ）電池を導入する。