米アマゾン、欧州で倉庫新設と採用拡大を計画＝幹部

米アマゾン・ドット・コムの幹部は９日、欧州に物流倉庫を新設し、採用を拡大すると明らかにした。写真は英国ダートフォードの倉庫。ベルトコンベヤーで運ばれる荷物。３日撮影。（2023年 ロイター/Helen Reid）

［バルセロナ　９日　ロイター］ - 米アマゾン・ドット・コムの幹部は９日、欧州に物流倉庫を新設し、採用を拡大すると明らかにした。配達距離の短縮とフルフィルメントセンターの自動化促進で効率化を図る一環。

同社は２０１０年以来、欧州に累計１４２０億ユーロ（１５６０億ドル）を投資している。

近年は、新型コロナウイルス拡大抑制のためのロックダウン（都市封鎖）に伴うオンラインショッピング増加で欧州の成長が押し上げられた。ただ世界的には、消費の減退でコストと人員削減を余儀なくされている。

北米・欧州営業担当者は、欧州のフルフィルメントセンターを現在の７０カ所超から増やすと述べたが、新設する拠点の数や場所は明らかにしなかった。

一方、世界的に人工知能（ＡＩ）とＡＩを巡る潜在リスクが議論されている中、同担当者はバルセロナで行われた会合で、ＡＩは永遠に戦力だと説明。ロボットにより倉庫内での重貨物運搬や反復運動の必要性が軽減され、従業員がより技能が求められる業務に集中できるため、倉庫における安全が強化されると述べた。