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英当局、アマゾンとマイクロソフトのクラウドに独禁法上の懸念
4月5日、英メディア規制当局の放送通信庁は、アマゾン・ドット・コムとマイクロソフトのクラウドサービスについて独占禁止法に抵触する懸念があり、競争当局に調査を要請する方針だと表明した。2022年2月撮影(2023年 ロイター/Dado Ruvic/Illustration)
[ロンドン 5日 ロイター] - 英メディア規制当局の放送通信庁は、アマゾン・ドット・コムとマイクロソフトのクラウドサービスについて独占禁止法に抵触する懸念があり、競争当局に調査を要請する方針だと表明した。
クラウドサービス市場でアマゾンとマイクロソフトの合計シェアは60─70%に達し、次に続くグーグルの5─10%をはるかに引き離す大きさ。
放送通信庁はアマゾンとマイクロソフトがこうした強い立場を持つゆえ、幾つかの慣行を問題視していると説明。例えば、顧客にとってほかにより質の高いサービスを利用できる機会があるのに、全てのニーズで自社サービスを使わせるために制約を設けたり、値引きを行ったりしていると指摘した。
同庁の責任者は「サービス乗り換えの高い障壁が、急成長する市場において既に競争を阻害しつつある。われわれは、クラウドサービスを利用する人々や企業にとって市場が適切に機能する道を確保する上で、もっと本格的な調査が必要だと考えている」と述べた。
この問題について同庁は10月に最終報告を公表する予定。マイクロソフトとアマゾンは、いずれもそれまで同庁に対する協力を続けるとしている。