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ロシアの輸出合意停止、「協力継続を強く求めていく」=官房長官
松野博一官房長官は31日午前の記者会見で、国連が仲介した黒海経由のウクライナ産穀物輸出合意「黒海イニシアチブ」の参加停止をロシア政府が発表したことについて「遺憾だ」と述べ、「日本政府として、ロシアが直ちに枠組みへの協力を継続することを強く求めていく」とした。写真は2021年10月に東京都内で撮影(2022年 ロイター/Kim Kyung-Hoon)
[東京 31日 ロイター] - 松野博一官房長官は31日午前の記者会見で、国連が仲介した黒海経由のウクライナ産穀物輸出合意「黒海イニシアチブ」の参加停止をロシア政府が発表したことについて「遺憾だ」と述べ、「日本政府として、ロシアが直ちに枠組みへの協力を継続することを強く求めていく」とした。
松野官房長官は、同合意はこれまでに世界の食料市場の価格低下と安定化に大きく貢献しているとし、「ロシアの参加停止が世界の食料供給にもたらす影響、特に途上国における飢餓の拡大など、脆弱な層への影響を深刻に懸念し、注視している」と語った。
ロシア政府は穀物輸出合意への参加を停止した理由を、ウクライナがクリミア半島に大規模なドローン攻撃を仕掛けたためとしている。黒海経由の輸出再開は、世界的な食料不足緩和を目的に、ウクライナとロシアが国連とトルコの仲介で合意していた。
韓国の首都ソウルで150人以上の死者が出た29日の雑踏事故について、松野官房長官は対策本部などを設置して情報収集や邦人被害への対応にあたっていると明らかにした。現時点で死亡が確認された2人以外の邦人被害の情報はないとした。
ハロウィーンに際し日本国内で多数の人出が見込まれる場合には、地元自治体と連携して事故防止を図るよう警察庁から全国の警察に対し指示したと承知していると語った。





