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中国人民銀行、実体経済への支援強化へ=総裁

2022年10月30日(日)16時45分

 中国人民銀行(中央銀行)の易鋼総裁は、実体経済への信用支援を強化するとともに、人民元の基本的安定を維持すると表明した。9月撮影(2022年 ロイター/Tingshu Wang)

[北京 30日 ロイター] - 中国人民銀行(中央銀行)の易鋼総裁は、実体経済への信用支援を強化するとともに、人民元の基本的安定を維持すると表明した。中銀の既存の政策目標を改めて示した。

30日の中銀の発表によると、総裁は28日、全国人民代表大会(全人代、国会に相当)関連会合で「流動性を適度に潤沢に維持し、実体経済への信用支援を拡大する」と表明。

「今後、中国は可能な限り長期にわたって正常な金融政策を維持し、通貨価値の安定を維持する状況になる」と述べた。

人民元については、柔軟性を高めながら基本的安定を維持すると言明した。

行き詰まった住宅プロジェクトの引き渡しを実現するため、中銀が2000億元(276億ドル)の特別融資を実施するとも発言。この計画は8月に当局が発表していたが、詳細は明らかにしていなかった。

総裁は、不動産部門の金融リスクを適切に解消し、金融機関が理にかなった範囲内で不動産デベロッパーの資金調達ニーズを満たせるよう指導するとも述べた。

金融監督をさらに向上させ、金融リスクを慎重に抑制する方針も再確認。

総裁によると、中国は2017─21年に銀行部門の不良資産12兆元以上を処理した。

ロイター
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