ニュース速報

ビジネス

中国財政収入、1─8月は前年比3.7%増 伸び率拡大

2022年09月17日(土)00時22分

中国財政省が16日発表した2022年1─8月の財政収入は増値税還付の影響を除外したベースで前年同期比3.7%増加した。写真は北京で2020年4月撮影(2022年 ロイター/Thomas Peter)

[北京 16日 ロイター] - 中国財政省が16日発表した2022年1─8月の財政収入は増値税還付の影響を除外したベースで前年同期比3.7%増加した。伸び率は1─7月の3.2%から拡大した。

土地売却収入は減少したものの、地方の財政負担はやや緩和したことを示した。

増値税還付の影響を除外する前の収入は8%減の13兆8000億元(1兆9700億ドル)だった。

公式データに基づくロイターの計算で、8月単月の財政収入は前年同月より5.6%増。

政府の土地売却収入は引き続き減ったが、減少幅はかなり緩やかになった。ロイターの計算によると、7月の33.2%減に対し、8月は4.9%減だった。

流動性の逼迫で慎重になっている不動産開発業者による購入を促進するため、地方政府は土地取引に関する規則を緩和している。

米格付け会社ムーディーズはリサーチノートで「一部の都市では、住宅購入者が未完成の住宅に対する住宅ローンの支払いを拒否し、不動産開発業者にとって流動性の問題が深刻化している。不動産価格の下落が購入者の心理をさらに悪化させた」とし、「地方政府の土地売却は、今年後半も緩やかではあるが減少を続けると予想される」と記した。

財政省データによると、1─8月の財政支出は前年同期比6.3%増の16兆5000億元。

ロイターの計算によると、支出の前月比伸び率は7月の9.9%から8月に5.6%へ減速した。

ロイター
Copyright (C) 2022 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

台湾の頼次期総統、20日の就任式で中国との「現状維

ワールド

イスラエル軍、ガザ北部で攻勢強化 米大統領補佐官が

ワールド

アングル:トランプ氏陣営、本選敗北に備え「異議申し

ビジネス

日本製鉄副会長が来週訪米、USスチール買収で働きか
MAGAZINE
特集:インドのヒント
特集:インドのヒント
2024年5月21日号(5/14発売)

矛盾だらけの人口超大国インド。読み解くカギはモディ首相の言葉にあり

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1

    EVが売れると自転車が爆発する...EV大国の中国で次々に明らかになる落とし穴

  • 2

    エジプトのギザ大ピラミッド近郊の地下に「謎めいた異常」...「極めて重要な発見」とは?

  • 3

    「EVは自動車保険入れません」...中国EVいよいよヤバいのか!?

  • 4

    存在するはずのない系外惑星「ハルラ」をめぐる謎、…

  • 5

    「円安を憂う声」は早晩消えていく

  • 6

    チャールズ英国王、自身の「不気味」な肖像画を見た…

  • 7

    立ち上る火柱、転がる犠牲者、ロシアの軍用車両10両…

  • 8

    中国のホテルで「麻酔」を打たれ、体を「ギプスで固…

  • 9

    時速160キロで走行...制御失ったテスラが宙を舞い、4…

  • 10

    英供与車両から巨大な黒煙...ロシアのドローンが「貴…

  • 1

    やっと撃墜できたドローンが、仲間の兵士に直撃する悲劇の動画...ロシア軍内で高まる「ショットガン寄越せ」の声

  • 2

    新宿タワマン刺殺、和久井学容疑者に「同情」などできない理由

  • 3

    立ち上る火柱、転がる犠牲者、ロシアの軍用車両10両を一度に焼き尽くす動画をウクライナ軍が投稿

  • 4

    EVが売れると自転車が爆発する...EV大国の中国で次々…

  • 5

    原因は「若者の困窮」ではない? 急速に進む韓国少…

  • 6

    エジプトのギザ大ピラミッド近郊の地下に「謎めいた…

  • 7

    北米で素数ゼミが1803年以来の同時大発生、騒音もダ…

  • 8

    大阪万博でも「同じ過ち」が繰り返された...「太平洋…

  • 9

    常圧で、種結晶を使わず、短時間で作りだせる...韓国…

  • 10

    プーチン5期目はデフォルト前夜?......ロシアの歴史…

  • 1

    ロシア「BUK-M1」が1発も撃てずに吹き飛ぶ瞬間...ミサイル発射寸前の「砲撃成功」動画をウクライナが公開

  • 2

    「おやつの代わりにナッツ」でむしろ太る...医学博士が教えるスナック菓子を控えるよりも美容と健康に大事なこと

  • 3

    最強生物クマムシが、大量の放射線を浴びても死なない理由が明らかに

  • 4

    新宿タワマン刺殺、和久井学容疑者に「同情」などで…

  • 5

    やっと撃墜できたドローンが、仲間の兵士に直撃する…

  • 6

    世界3位の経済大国にはなれない?インドが「過大評価…

  • 7

    立ち上る火柱、転がる犠牲者、ロシアの軍用車両10両…

  • 8

    一瞬の閃光と爆音...ウクライナ戦闘機、ロシア軍ドロ…

  • 9

    タトゥーだけではなかった...バイキングが行っていた…

  • 10

    ヨルダン・ラジワ皇太子妃のマタニティ姿「デニム生地…

日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中