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日経平均は大引け=反発、好決算銘柄が株価を下支えに高値引け
8月1日 1日の東京株式市場で日経平均は反発した。2020年10月、東京証券取引所で撮影。(2022年 ロイター/Kim Kyung-Hoon)
[東京 1日 ロイター] - 1日の東京株式市場で日経平均は反発した。前週末比191円71銭高の2万7993円35銭で大引けた。円高など環境面に不安が感じられたものの、好決算銘柄が株価を下支えする格好となっている。ただ、2万8000円より上値は重いとの印象が強く、高値引けながら大きな伸びとはならなかった。
続伸した先週末の米国株式市場の流れを受けて、この日は日本株も堅調に推移した。外為市場ではドル安/円高が進む一方、時間外取引で米株先物が軟調に推移するなど外部環境は芳しくなかったが、「国内企業の決算発表で内容の良い銘柄を物色し、これが下支えになっている」(SBI証券・投資調査部長の鈴木英之氏)との声が聞かれ、日経平均は高値引けとなった。
一方で、今期の見通しについて下方修正したソニーグループが売り優勢となり、終始マイナス圏での動きになるなど、業績に不安にある銘柄に対して投資家の評価の目は厳しい。株価は業績によって明暗が分かれている。
また、高値引けになったとは言え、日経平均は2万8000円に届いていない。3月25日高値2万8338円81銭と6月9日高値2万8389円75銭で形成するダブルトップが上値の節目として意識されており、「週末の米雇用統計などイベント控えである点も踏まえると、当面は時価水準でのもみ合いになるのではないか」(国内証券)との声も聞かれた。
TOPIXは1.02%高。東証プライム市場の売買代金は、3兆1015億2300万円だった。東証33業種では、海運業、輸送用機器などが値上がりし、電気・ガス業の値下がりが目立つ。
個別では、東京エレクトロンなど半導体関連株がしっかりとなったほか、トヨタ自動車、オリエンタルランドなども堅調。半面、ソフトバンクグループがさえない。
プライム市場の騰落数は、値上がり1486銘柄(80%)に対し、値下がりが312銘柄(16%)、変わらずが40銘柄(2%)だった。