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英総合PMI、6月は53.1で横ばい 受注鈍り「経済空回り」
6月23日、S&Pグローバルが発表した英国の6月の総合購買担当者景気指数(PMI)速報値は53.1で5月から横ばいだった。ロンドンで2016年10月撮影(2022年 ロイター/Hannah McKay)
[ロンドン 23日 ロイター] - S&Pグローバルが23日発表した英国の6月の総合購買担当者景気指数(PMI)速報値は53.1で5月から横ばいだった。ロイターがまとめたエコノミストの予想中央値の52.6を上回ったものの、新規受注が低迷した。
新規受注指数は50.8に低下し1年以上ぶりの低水準。製造業の受注は、好不況の節目の50を下回り49.6になった。
S&Pグローバル・マーケット・インテリジェンスのチーフエコノミスト、クリス・ウィリアムソン氏は「経済は空回りしているように見え始めている。景況感はいまや、典型的な景気後退の兆候を示すレベルまで落ち込んでいる」と述べ、第2・四半期には生産が減少し、第3・四半期にさらに悪化する可能性があると指摘した。
事業の見通しを示す指数は4.6ポイント低下。新型コロナウイルスのパンデミック開始以降で最大の低下幅だった。製造業、サービス業とも楽観度は2020年5月以降で最低となった。
一方、雇用創出は過去3カ月で最も強く労働市場の強さを示した。企業は人材の確保が困難と指摘し、賃金も上昇した。その影響で企業の販売価格は約20年ぶりの高水準にとどまった。
消費者物価が40年ぶりの大幅上昇を記録する中、イングランド銀行(英中央銀行)は今月、5会合連続で利上げし、物価高の悪影響の阻止へ「力強く行動」する用意があると表明した。