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ドル/円6年ぶり高値、FRB当局者発言や米中首脳会談受け=NY市場

2022年03月19日(土)06時13分

ニューヨーク外為市場で、ドルが対円で6年ぶりの高値を更新した。インフレ抑制に向け、米連邦準備理事会(FRB)による一段と積極的な行動が必要となる可能性があるという当局者の発言がドルを支援した(2022年 ロイター/Thomas White)

[ニューヨーク 18日 ロイター] - ニューヨーク外為市場で、ドルが対円で6年ぶりの高値を更新した。インフレ抑制に向け、米連邦準備理事会(FRB)による一段と積極的な行動が必要となる可能性があるという当局者の発言がドルを支援した。

ドルはオフショア中国人民元に対しても0.1%上昇し、6.3716元。バイデン米大統領と中国の習近平国家主席が18日行ったオンライン会談には反応薄だった。

セントルイス地区連銀のブラート総裁は、0.25%の利上げを決定した今週の連邦公開市場委員会(FOMC)で0.5%ポイントの利上げを主張したことについて説明する声明を発表。フェデラルファンド(FF)金利の誘導目標は今年、3%以上に引き上げるべきとの考えを示した。

ウエスタン・ユニオン・ビジネス・ソリューションズのシニアマーケットアナリスト、ジョー・マニンボ氏は「タカ派的なFRB当局者の発言がドルへの追い風となった」とし、「今週のFOMCはタカ派的だったが、一段とタカ派的な金融政策見通しが強調されている」と述べた。

終盤の取引で、主要通貨に対するドル指数は0.2%高の98.190。過去4日の下落から切り返したものの、この日付けていた高値からは下落した。

ドル/円は0.4%上昇し、6年ぶり高値を付けた。日銀は17─18日に開いた金融政策決定会合で、現行の長短金利操作(イールドカーブ・コントロール)付き量的・質的金融緩和政策の継続を賛成多数で決定した。

ウクライナ情勢をにらみ、ユーロ/ドルは0.4%安の1.1054ドル。ただ週足では1.3%上昇と、ラガルド欧州中央銀行(ECB)総裁が初めて年内利上げの可能性を示唆した2月第1週以来の大幅な伸びを記録した。

豪ドルは4日続伸し、対米ドルで0.5%高。

暗号資産(仮想通貨)のビットコインは約2%、イーサは約5%それぞれ上昇した。

ドル/円 NY終値 119.17/119.20

始値 119.06

高値 119.39

安値 119.01

ユーロ/ドル NY終値 1.1055/1.1059

始値 1.1037

高値 1.1071

安値 1.1004

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