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米SEC、ビットコイン現物ETF申請2件を却下

米証券取引委員会(SEC)は、暗号資産(仮想通貨)ビットコインに連動したETF(上場投資信託)申請2件を却下した。(2021年 ロイター/Edgar Su)
[23日 ロイター] - 米証券取引委員会(SEC)は、暗号資産(仮想通貨)ビットコインに連動したETF(上場投資信託)申請2件を却下した。
22日付の通知によると、「バルキリー・ビットコイン・ファンド」と「クリプトイン・ビットコインETFトラスト」のETF上場・取引申請は、いずれも基準を満たしていないため承認されなかった。
SECは、申請が「詐欺・操作的行為・慣行を防止し、投資家と公共の利益を保護するために設計されている基準を満たしていない」と説明した。
SECは10月、「プロシェアーズ・ビットコイン戦略ETF」と「バルキリー・ビットコイン戦略ETF」のビットコイン先物ETF2本を承認。同月に上場した。
しかし、SECはビットコイン現物ETFの申請をまだ受け入れていない。先月にはバンエックからのビットコイン現物ETF設定申請を却下したほか、今月17日にはグレイスケール・ビットコイン・トラストからの同様の申請に対する決定を先送りした。
業界団体や証券取引所は、これらの商品についてSECに承認するよう求めているが、民主党のゲンスラーSEC委員長らは規制当局の監視が不十分だとしており、不正や操作の可能性を懸念している。