オーストラリアのアルバニージー首相、2期目就任の宣誓式に出席

5月13日、オーストラリアのアルバニージー首相(写真)は、首都キャンベラの政府庁舎で閣僚とともに2期目就任の宣誓式に出席した。ビエンチャンで昨年10月撮影(2025年 ロイター/Athit Perawongmetha)
[シドニー 13日 ロイター] - オーストラリアのアルバニージー首相は13日、首都キャンベラの政府庁舎で閣僚とともに2期目就任の宣誓式に出席した。アルバニージー氏が率いる労働党は、トランプ米大統領の輸入関税強化などに対する有権者の反発に乗じて今月3日の総選挙で逆転勝利を収めた。
一方、ダットン党首が総選挙で落選した野党の自由党は13日、新党首にスサン・レイ氏を選出した。自由党で初の女性党首となる。
宣誓式にはサム・モスティン総督が立ち会い、主要閣僚の財務相と外相、国防相、貿易・観光相は続投。新たな司法長官にミッシェル・ローランド氏、環境相にマレイ・ワット氏、公共サービス相にタニヤ・プリバセック氏がそれぞれ就いた。
オーストラリア選挙管理委員会によると、下院の150議席のうち労働党が少なくとも92議席を獲得した。一部の議席は開票が終わっていない。
アルバニージー氏は12日、労働党は1901年のオーストラリア連邦誕生後で最大の議席を獲得したと豪語した。
オーストラリアビジネス評議会のブラン・ブラック最高経営責任者(CEO)は、政府が安定感を示しており、産業界は環境法の改革を望んでいるとの声明を出した。さらに「4人に1人の雇用が貿易に依存している現在、地政学的に不確実な中で経済を成長させるために企業と政府が外国で新たなチャンスを確保し続けることが極めて重要だ」とコメントした。
アルバニージー氏は14日にインドネシアを訪問し、18日にはバチカンでローマ教皇レオ14世の就任式に当たるミサに出席する。