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ビットコイン・イーサが最高値、暗号資産導入機運高まる
9日アジア時間の取引で、暗号資産(仮想通貨)ビットコインとイーサがいずれも最高値を更新した。写真は、ビットコインやイーサリアムなどの価格変動を示す画面。2021年6月1日にメキシコシティで撮影。(2021年 ロイター/Toya Sarno Jordan)
[シドニー 9日 ロイター] - 9日アジア時間の取引で、暗号資産(仮想通貨)ビットコインとイーサがいずれも最高値を更新した。暗号資産導入機運の高まりとインフレ懸念が後押ししている。
ビットコインはアジア時間午後の取引で一時6万8564ドル、イーサはこれより先に4825ドルを記録。いずれも6月時点から倍以上に値を上げているほか、10月初めから70%近く上昇している。
シンガポールの暗号資産運用会社スタック・ファンズのマシュー・ディッブ最高執行責任者(COO)は大口投資家だけでなく年金基金からも需要が急拡大していることに触れ、「市場が変化しているとの感触を得ている」と指摘。「人々はたとえ少量でも何らエクスポージャーを抱えていないのはおそらく今後良いことではないと考え始めているため、この価格で購入せざるを得なくなっている」と語った。
暗号資産市場では、10月に米国でビットコイン先物ETF(上場投資信託)の取引が始まり、資金流入による価格上昇に期待が高まった。
デジタル資産運用会社コインシェアーズが発表した11月5日時点のデータによると、年初からのビットコイン商品やファンドへの資金流入額は64億ドルと最高を記録した。
証券会社ペッパーストーンのリサーチ責任者、クリス・ウェストン氏はイーサについて、近く5000ドルに達する可能性があるとの見方を示した。
仮想通貨情報サイトのコインゲッコーによると、こうした値上がりで、暗号資産市場の時価総額は3兆ドルを超えた。
一方、コインマーケットキャップによると、暗号資産市場の時価総額は2兆9400億ドル。