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ドルが下げ幅縮小、現金給付増額の動き注視=NY市場

2020年12月30日(水)08時16分

 12月29日、終盤のニューヨーク外為市場では、ドルが対ユーロで2年超ぶりの安値を付けた後に下げを縮小したが、マイナス圏で推移した。写真はドル紙幣。ソウルで2011年9月撮影(2020年 ロイター/Lee Jae-Won)

[ニューヨーク 29日 ロイター] - 終盤のニューヨーク外為市場では、ドルが対ユーロで2年超ぶりの安値を付けた後に下げを縮小したが、マイナス圏で推移した。市場では米財政刺激策の可能性を注視している。

共和党上院トップのマコネル院内総務は29日、トランプ大統領が要求する2000ドルの個人向け現金給付に関する法案について、少なくとも審議には応じる姿勢を示した。

OANDAのシニア市場アナリスト、エドワード・モヤ氏は「バイデン新政権が発足すれば、新たな刺激策の動きが出るとみられる。それがドルが下げ幅を縮めた理由だろうが、非常に限定的だった」と述べた。

ドル指数は0.28%安の89.99。ドルは17日に付けた2年半ぶり安値の89.72をわずかに上回って推移している。

クリスマスから年末年始にかけて取引は低調になっている。

ユーロは一時、2018年4月以来の高値となる1.2274ドルまで上昇し、その後は0.28%高の1.2251ドル。

オーストラリアドル0.39%高の0.7610米ドル。17日には18年6月以来の高値となる0.7639米ドルを付けた。

ドルは対カナダドルで0.29%安の1.2810カナダドル。17日には18年4月以来の安値となる1.2684カナダドルを付けた。

米商品先物取引委員会(CFTC)が28日発表したIMM通貨先物の非商業(投機)部門の取組(12月21日までの週)に基づくロイターの算出によると、ドルの主要6通貨(円、ユーロ、ポンド、スイスフラン、カナダドル、豪ドル)に対する売り越し額は9月下旬以来の高水準となった。

現金給付の増額は、議会上院の多数派を決める来月のジョージア州の決選投票にも影響するとみられる。モヤ氏は「共和党がどちらか1議席を獲得するというのがコンセンサス」とし、民主党の2議席獲得は市場に織り込まれていないと話した。

英ポンドは3日ぶりに反発し、0.33%高の1.3500ドル。今月は1.3625ドルと、18年5月以来の高値を付けたが、英国と欧州連合(EU)の通商協定合意後は利益確定売りが見られる。

暗号資産(仮想通貨)ビットコインは0.61%安の2万6871ドル。27日には2万8378ドルの最高値を更新し、年初来では275%上昇している。

仮想通貨第3位のXRPは13%急落。主要取引所のコインベースが28日、XRPの取引を来年1月に停止すると発表したことを受けた。

ドル/円 NY終値 103.56/103.59

始値 103.63

高値 103.75

安値 103.47

ユーロ/ドル NY終値 1.2247/1.2251

始値 1.2247

高値 1.2274

安値 1.2237

(表はリフィニティブデータに基づいています)

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