ニュース速報

ビジネス

街角景気、7月は前月比+2.3ポイント 企業・雇用関連改善で小幅上昇

2020年08月11日(火)15時26分

 8月11日、内閣府が発表した7月の景気ウオッチャー調査では、景気の現状判断DIは41.1と前月比2.3ポイント上昇し、3カ月連続で上昇した。写真は2016年に都内で撮影(2020年 ロイター/Yuya Shino)

[東京 11日 ロイター] - 内閣府が11日に発表した7月の景気ウオッチャー調査では、景気の現状判断DIは41.1と前月比2.3ポイント上昇し、3カ月連続で上昇した。企業動向関連、雇用関連のDIが上昇する一方、家計動向関連DIは横ばいだった。

内閣府は、景気ウオッチャー調査の判断の表現を「新型コロナウイルス感染症の影響による厳しさは残るものの、持ち直しの動きがみられる」に据え置いた。7月に新型コロナウイルスの新規感染者数が増加したことを踏まえ、先行きについては「持ち直しへの期待がみられるものの、感染症の動向に対する懸念が強まっている」に変更した。

家計動向関連は前月から変化はなかったが、サービス関連は前月から6.0ポイント改善した。「県民宿泊プランのおかげで週末を中心に予約が入っている。しかし、新型コロナウイルスの感染者が増えると途端にキャンセルが増え、予断を許さない状況にある」(北陸・観光型旅館)という声が聞かれた。

企業部門は前月から7.4ポイント改善。「自動車各社の工場の再稼働が進み、関連業界の先行きに明るさが出てきているが、採算ラインに乗るまでは時間がかかる」(近畿・金属製品製造業)との見通しが示されている。

雇用関連は前月から6.4ポイント改善。「ステイホームの状況下だった4月と比較すると、徐々にではあるが、新店舗オープンに伴う人員募集や営業再開に伴う増員募集の依頼が増えてきている」(北海道・求人情報誌制作会社)などの声が聞かれた。

2─3カ月先をみる先行き判断DIは36.0で、前月比8.0ポイント低下。3カ月ぶりに低下した。

*内容を追加して再送します。

(浜田寛子 編集:山川薫)

ロイター
Copyright (C) 2020 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

米民主重鎮ペロシ氏が引退へ、女性初の下院議長 トラ

ワールド

トランプ米政権、重要鉱物リストに銅・石炭・ウランな

ビジネス

9月実質消費支出は前年比+1.8%(ロイター予測:

ワールド

トランプ氏、関税は「国民も幾分負担」 違憲判決に備
MAGAZINE
特集:高市早苗研究
特集:高市早苗研究
2025年11月 4日/2025年11月11日号(10/28発売)

課題だらけの日本の政治・経済・外交を初の女性首相はこう変える

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 2
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎の存在」がSNSで話題に、その正体とは?
  • 3
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 4
    「これは困るよ...」結婚式当日にフォトグラファーの…
  • 5
    虹に「極限まで近づく」とどう見える?...小型機パイ…
  • 6
    「遺体は原型をとどめていなかった」 韓国に憧れた2…
  • 7
    NY市長に「社会主義」候補当選、マムダニ・ショック…
  • 8
    「なんだコイツ!」網戸の工事中に「まさかの巨大生…
  • 9
    クマと遭遇したら何をすべきか――北海道80年の記録が…
  • 10
    約500年続く和菓子屋の虎屋がハーバード大でも注目..…
  • 1
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 2
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎の存在」がSNSで話題に、その正体とは?
  • 3
    【クイズ】クマ被害が相次ぐが...「熊害」の正しい読み方は?
  • 4
    9歳女児が行方不明...失踪直前、防犯カメラに映った…
  • 5
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」は…
  • 6
    「日本のあの観光地」が世界2位...エクスペディア「…
  • 7
    だまされやすい詐欺メールTOP3を専門家が解説
  • 8
    【クイズ】1位は「蚊」...世界で「2番目に」人間を殺…
  • 9
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 10
    【ウクライナ】要衝ポクロウシクの攻防戦が最終局面…
  • 1
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 2
    英国で「パブ離れ」が深刻化、閉店ペースが加速...苦肉の策は「日本では当たり前」の方式だった
  • 3
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」はどこ?
  • 4
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎…
  • 5
    かばんの中身を見れば一発でわかる!「認知症になり…
  • 6
    1000人以上の女性と関係...英アンドルー王子、「称号…
  • 7
    悲しみで8年間「羽をむしり続けた」オウム...新たな…
  • 8
    【クイズ】クマ被害が相次ぐが...「熊害」の正しい読…
  • 9
    【クイズ】日本でツキノワグマの出没件数が「最も多…
  • 10
    お腹の脂肪を減らす「8つのヒント」とは?...食事以…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中