ニュース速報

ビジネス

アジア株式市場サマリー(3日)

2020年08月03日(月)19時54分

[3日 ロイター] - 中国株式市場はハイテク株主導で続伸して引けた。財新/マークイットが発表した7月の中国製造業購買担当者景気指数(PMI)が好調な内容となり、中国経済が新型コロナウイルス流行のショックから回復していることが示された。

深セン総合指数<.SZSC>は2.6%高。深セン証券取引所の新興企業向け市場「創業板(チャイネクスト)」総合指数<.CNT>も2.6%高となった。

中国衛星導航系統管理弁公室が独自の衛星利用測位システム(GPS)「北斗」のための半導体、モジュール、基盤、ターミナル、オペレーションサービス全てをカバーする完全な産業チェーンを確立する計画を示したことがハイテク株に追い風となった。[nL4N2F51CP]

上海証取の新興企業向け市場で科創板50指数<.STAR50>は7.26%高と7月23日の算出開始以来最大の上げ幅となった。CSI防衛関連株指数<.CSI931066>は7.60%高。

香港株式市場は下落。世界的にセンチメントが弱気になっているほか、 英金融大手HSBCホールディングス<0005.HK>の上期決算が予想以上の落ち込みを示したことが追い打ちをかけた。

HSBCの香港上場株は4.43%安で引けた。一時は5.72%安の32.95香港ドルまで下落、2009年3月以来の安値を付けた。

ソウル株式市場は、ほぼ横ばいで引けた。米国での景気対策案への期待が後退し、新型コロナウイルスの感染者数が世界的に急増していることで、国内の経済指標をめぐる楽観的な見方が弱まった。

メドウズ米大統領首席補佐官は2日、コロナ感染拡大で打撃を受けた米国民への救済措置となる次の景気対策案が早期合意できるとは楽観していないと話した。

1日に公表された韓国の7月の輸出は前年同月比7%減で、マイナス幅は4カ月ぶりの低水準となり回復の兆しをみせた。[nL4N2F40H8][nL4N2F515L]

米電気自動車(EV)大手テスラにバッテリーを供給しているLG化学<051910.KS>は14.4%急伸し、過去最高値を付けた。EV向けバッテリーの需要が高まるとの見通しが背景。

外国人投資家は2687億ウォン(約2億2521万ドル)相当の売り越し。

シドニー株式市場はほぼ横ばいで引けた。ビクトリア州での新型コロナウイルス感染拡大に伴う休業措置を受け、早期景気回復への期待が後退すると懸念された。  

オーストラリアのこれまでで最も厳しい移動規制措置の一環で、州都メルボルンでは夜間の外出規制が導入されたことを受け、投資家心理が冷え込んだ。ニューサウスウェールズ州や南オーストラリア州も警戒を強めている。  

マーカストゥデー・フィナンシャルのシニアアナリスト、ヘンリー・ジェニングス氏は「投資家は休業による不良債権の負担を見直しており、結果として国内業務を中心とする銀行や消費関連株が下落した」と話した。  

金融株指数<.AXFJ>は2%超安。4大銀行は最大4.1%安となった。  

消費関連株のうち、ウェスファーマーズは1.4%安、アリストクラート・レジャーは1.5%安。  

一方、ヘルスケア関連株<.AXHJ>は2%超高。CSLは2.6%上昇した。  

鉱業株指数<.AXMM>も上昇。リオ・ティントは1%高、BHPグループは1.6%高。堅調な需要が支えた。製鉄大国である中国が引き続き生産を増やしていることが背景。  

産金株指数<.AXGD>は2.21%高。金相場が過去最高値を付けたことが支援した。コロナ感染者数の増加に伴い景気低迷が懸念され、安全資産とされる金の需要が高まった。  

エネルギー株指数<.AXEJ>も上昇。ビバ・エネルギー・グループは5.4%高だった。

(リフィニティブデータに基づく値です。前日比が一致しない場合があります)

ロイター
Copyright (C) 2020 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

NY外為市場=ドル下落後切り返す、FOMC受け荒い

ビジネス

10月米利下げ観測強まる、金利先物市場 FOMC決

ビジネス

FRBが0.25%利下げ、6会合ぶり 雇用弱含みで

ビジネス

再送〔情報BOX〕パウエル米FRB議長の会見要旨
MAGAZINE
特集:世界が尊敬する日本の小説36
特集:世界が尊敬する日本の小説36
2025年9月16日/2025年9月23日号(9/ 9発売)

優れた翻訳を味方に人気と評価が急上昇中。21世紀に起きた世界文学の大変化とは

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「日本を見習え!」米セブンイレブンが刷新を発表、日本では定番商品「天国のようなアレ」を販売へ
  • 2
    中国は「アメリカなしでも繁栄できる」と豪語するが...最新経済統計が示す、中国の「虚勢」の実態
  • 3
    「二度見した」「小石のよう...」マッチョ俳優ドウェイン・ジョンソンの、あまりの「激やせぶり」にネット騒然
  • 4
    1年で1000万人が死亡の可能性...迫る「スーパーバグ…
  • 5
    【クイズ】世界で最も「リラックスできる都市」が発…
  • 6
    「最悪」「悪夢だ」 飛行機内で眠っていた女性が撮影…
  • 7
    燃え上がる「ロシア最大級の製油所」...ウクライナ軍…
  • 8
    【クイズ】世界で1番「島の数」が多い国はどこ?
  • 9
    「我々は嘘をつかれている...」UFOらしき物体にミサ…
  • 10
    中国山東省の住民が、「軍のミサイルが謎の物体を撃…
  • 1
    「最悪」「悪夢だ」 飛行機内で眠っていた女性が撮影...目覚めた時の「信じがたい光景」に驚きの声
  • 2
    「中野サンプラザ再開発」の計画断念、「考えてみれば当然」の理由...再開発ブーム終焉で起きること
  • 3
    「我々は嘘をつかれている...」UFOらしき物体にミサイルが命中、米政府「機密扱い」の衝撃映像が公開に
  • 4
    【クイズ】次のうち、飲むと「蚊に刺されやすくなる…
  • 5
    科学が解き明かす「長寿の謎」...100歳まで生きる人…
  • 6
    「二度見した」「小石のよう...」マッチョ俳優ドウェ…
  • 7
    【クイズ】世界で唯一「蚊のいない国」はどこ?
  • 8
    【クイズ】世界で1番「島の数」が多い国はどこ?
  • 9
    「なんて無駄」「空飛ぶ宮殿...」パリス・ヒルトン、…
  • 10
    観光客によるヒグマへの餌付けで凶暴化...74歳女性が…
  • 1
    「4針ですかね、縫いました」日本の若者を食い物にする「豪ワーホリのリアル」...アジア出身者を意図的にターゲットに
  • 2
    【クイズ】世界で唯一「蚊のいない国」はどこ?
  • 3
    「まさかの真犯人」にネット爆笑...大家から再三「果物泥棒」と疑われた女性が無実を証明した「証拠映像」が話題に
  • 4
    信じられない...「洗濯物を干しておいて」夫に頼んだ…
  • 5
    「最悪」「悪夢だ」 飛行機内で眠っていた女性が撮影…
  • 6
    「レプトスピラ症」が大規模流行中...ヒトやペットに…
  • 7
    「あなた誰?」保育園から帰ってきた3歳の娘が「別人…
  • 8
    「中野サンプラザ再開発」の計画断念、「考えてみれ…
  • 9
    「我々は嘘をつかれている...」UFOらしき物体にミサ…
  • 10
    プール後の20代女性の素肌に「無数の発疹」...ネット…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中