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コロナ倒産の波が金融危機引き起こす恐れ─セントルイス連銀総裁=FT

2020年07月02日(木)16時50分

 7月2日、米セントルイス地区連銀のブラード総裁(写真)は英紙フィナンシャル・タイムズ(FT)とのインタビューで、新型コロナウイルスのパンデミックを受けた「かなりの倒産の波」が金融危機につながる可能性があると指摘した。写真はニューヨークで2015年2月撮影(2020年 ロイター/Lucas Jackson)

[2日 ロイター] - 米セントルイス地区連銀のブラード総裁は英紙フィナンシャル・タイムズ(FT)とのインタビューで、新型コロナウイルスのパンデミックを受けた「かなりの倒産の波」が金融危機につながる可能性があると指摘した。

同総裁は1日のインタビューで「衛生に関する政策において、よりきめ細かいリスク管理が行われなければ、かなりの倒産の波が押し寄せ、金融危機を引き起こす可能性がある」と指摘。

新型コロナ危機における「紆余曲折」を警告し、「金融市場の流動性が劇的に改善したのは事実だが、今はわれわれの貸出ファシリティーを維持するのが賢明だろうと考えている」と述べた。( https://on.ft.com/31AlcUF

ロイターの集計によると、米国の新型コロナウイルス感染者は1日、5万人近く増加し、1日当たりの感染者としては過去最多を記録した。[nL4N2E912P]

総裁は米国が「将来のある時点で悪い方向に向かう」可能性があるとしつつ、これは自身の基本シナリオではないと語った。

3月以降に連邦準備理事会(FRB)が打ち出した景気支援策を念頭に「市場が完全に凍結しないことを確実にするのが狙いだ。なぜならそれが金融危機をもたらすものであり、その際はトレーダーはいかなる価格でも資産を取引しなくなる」と述べた。

*内容を追加しました。

ロイター
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