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新型肺炎巡る状況に変化あれば、政府・日銀で対応=武内財務官

2月25日、武内財務官は財務省・金融庁・日銀による情報交換会合後に記者団の取材に応じ、引き続き市場動向を緊張感を持って注視していく姿勢を強調した。写真は2016年2月、都内で撮影(2020年 ロイター/Yuya Shino)
[東京 25日 ロイター] - 武内良樹財務官は25日、財務省・金融庁・日銀による情報交換会合後に記者団の取材に応じ、引き続き市場動向を緊張感を持って注視していく姿勢を強調した。新型コロナウイルスの感染を巡る状況を見守り、情勢が変化すれば政府・日銀が一体となって対応する方針を示した。
三者会合は、新型肺炎の拡大による週明けの世界的な株安を受け、実施された。武内財務官は、イタリアで新型肺炎の感染者が出たことで、以前よりも不安感が大きくなったと説明した。
25日の東京市場では日経平均が一時1000円を超える下落となったが、各国の株式市場も「激しい動きを示している」と指摘。引き続き「市場動向を緊張感を持って見守っていく」と警戒感を示した。
為替水準については「コメントする立場にない」としつつも、サウジアラビアで開かれた20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議では「(為替の)安定が重要との認識を共有した」と説明。
リスクオフで円買いが進むこれまでの為替市場の構造が変化しているのではないか、という記者からの質問に対しては「為替の変動要因はいろいろあり、構造変化などにはコメントしない」と述べた。
新型肺炎の収束時期が不透明なことを踏まえ、当局の対応については「これまでも政策対応してきたが、状況の変化があれば政府・日銀一体で行動しなければならない」と述べた。
(浜田寛子)