ニュース速報

ビジネス

米JPモルガン、25日に新たな気候変動対策公表 投資家説明会で

2020年02月25日(火)14時12分

 米銀行大手JPモルガン・チェースは2月25日に開催する投資家向け説明会(インベスター・デー)で、新たな気候変動対策を発表する。写真は会社のロゴ。2010年10月にロサンゼルスで撮影。(2010年 ロイター/Lucy Nicholson)

[ニューヨーク 24日 ロイター] - 米銀行大手JPモルガン・チェースは25日に開催する投資家向け説明会(インベスター・デー)で、新たな気候変動対策を発表する。石炭鉱業や北極圏での掘削事業への融資を制限する計画や、持続可能な事業への2000億ドル規模の支援策が盛り込まれている。

同行は長年にわたって環境活動家から化石燃料会社との関係を批判されてきた。

同行の24日の発表によると、JPモルガンは「気候対策を支持」し、国連の持続可能な開発目標を推進する取引について、2020年に2000億ドル規模を目指すという。融資、引受業務、助言サービス、投資の組み合わせになる見込みで、2017年の目標に盛り込まれていた500億ドル規模の「グリーン・イニシアティブ」向け資金も含まれる。

また、北極圏での新たな石油・ガス開発事業への融資を停止するほか、石炭鉱業と石炭火力発電所への融資を制限する。

環境保護団体のレインフォレスト・アクション・ネットワークは、石炭会社に対するJPモルガンの融資制限を歓迎するとした上で、同行は融資制限をさらに拡大することが可能と指摘した。

同団体の幹部は「同行の石炭鉱業向け融資は(ここ数年)化石燃料関連融資全体の1%未満だ」とし、特に化石燃料向け融資の段階的縮小に向け、さらなる取り組みを求めると述べた。

ロイター
Copyright (C) 2020 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

イスラエル軍、ガザで新たな攻撃 ハマスは人質2遺体

ビジネス

再送ユーロ圏GDP、第3四半期速報+0.2%で予想

ワールド

中国、今季大豆1200万トン購入へ 米財務長官「貿

ワールド

トランプ氏、エヌビディアのブラックウェル協議せず 
MAGAZINE
特集:高市早苗研究
特集:高市早苗研究
2025年11月 4日/2025年11月11日号(10/28発売)

課題だらけの日本の政治・経済・外交を初の女性首相はこう変える

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 2
    【クイズ】クマ被害が相次ぐが...「熊害」の正しい読み方は?
  • 3
    【ウクライナ】要衝ポクロウシクの攻防戦が最終局面に ロシア軍が8倍の主力部隊を投入
  • 4
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」は…
  • 5
    女性の後を毎晩つけてくるストーカー...1週間後、雨…
  • 6
    【クイズ】1位は「蚊」...世界で「2番目に」人間を殺…
  • 7
    海に響き渡る轟音...「5000頭のアレ」が一斉に大移動…
  • 8
    【クイズ】12名が死亡...世界で「最も死者数が多い」…
  • 9
    必要な証拠の95%を確保していたのに...中国のスパイ…
  • 10
    【クイズ】開館が近づく「大エジプト博物館」...総工…
  • 1
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 2
    英国で「パブ離れ」が深刻化、閉店ペースが加速...苦肉の策は「日本では当たり前」の方式だった
  • 3
    中国レアアース輸出規制強化...代替調達先に浮上した国は?
  • 4
    【話題の写真】自宅の天井に突如現れた「奇妙な塊」…
  • 5
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」は…
  • 6
    超大物俳優、地下鉄移動も「完璧な溶け込み具合」...…
  • 7
    【ウクライナ】要衝ポクロウシクの攻防戦が最終局面…
  • 8
    熊本、東京、千葉...で相次ぐ懸念 「土地の買収=水…
  • 9
    女性の後を毎晩つけてくるストーカー...1週間後、雨…
  • 10
    【クイズ】クマ被害が相次ぐが...「熊害」の正しい読…
  • 1
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 2
    英国で「パブ離れ」が深刻化、閉店ペースが加速...苦肉の策は「日本では当たり前」の方式だった
  • 3
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」はどこ?
  • 4
    かばんの中身を見れば一発でわかる!「認知症になり…
  • 5
    「大谷翔平の唯一の欠点は...」ドジャース・ロバーツ…
  • 6
    1000人以上の女性と関係...英アンドルー王子、「称号…
  • 7
    増加する「子どもを外注」する親たち...ネオ・ネグレ…
  • 8
    悲しみで8年間「羽をむしり続けた」オウム...新たな…
  • 9
    バフェット指数が異常値──アメリカ株に「数世代で最…
  • 10
    お腹の脂肪を減らす「8つのヒント」とは?...食事以…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中