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前場の日経平均は続伸、為替の円安を好感 2万4000円台回復

1月14日、前場の東京株式市場で、日経平均は前営業日比176円24銭高の2万4026円81銭となり、続伸した。東京証券取引所で2019年12月撮影(2020年 ロイター/Kim Kyung-Hoon)
[東京 14日 ロイター] - 前場の東京株式市場で、日経平均は前営業日比176円24銭高の2万4026円81銭となり、続伸した。米中対立の緩和期待や為替の円安を追い風に朝方から主力の輸出関連株が堅調に推移。ファーストリテイリング<9983.T>の上昇も寄与し、2万4000円台を回復した。
市場の関心が米中の「第1段階」の通商合意に向かう中、米財務省が外国為替報告書で中国の「為替操作国」認定を解除したことが伝わり、投資家心理がリスク選好に傾いた。外為市場ではドル/円が110円台に乗せ、8カ月ぶりの高値を付けた。
東京市場では、トヨタ自動車<7203.T>やソニー<6758.T>など輸出関連株がしっかり。ファーストリテも2.89%高となり、日経平均を約65円押し上げる要因となった。日経平均は一時2万4059円86銭まで上昇し、12月17日に付けた昨年来高値(2万4091円12銭)に迫った。
TOPIXは0.27%高で午前の取引を終了。東証1部の売買代金は1兆1589億円だった。業種別では、鉄鋼、電気機器、海運などが値上がり率上位にランクイン。半面、石油・石炭、鉱業、倉庫・運輸関連が軟調だった。
市場からは「きょうは円安が一番の材料で、日経平均採用の輸出関連株が高い。マザーズ指数は前日比マイナスということを踏まえれば、大型株に資金がシフトする流れとなっている」(証券ジャパンの調査報道部長、大谷正之氏)との声が出ていた。
東証1部の騰落数は、値上がりが840銘柄に対し、値下がりが1231銘柄、変わらずが87銘柄だった。