ニュース速報

ビジネス

外債、スプレッドのある債券中心に残高増加=18年度下期・太陽生命運用計画

2018年10月22日(月)15時29分

 10月22日、T&Dホールディングス傘下の太陽生命保険は、2018年度下期の資産運用計画について、外貨建て債券はスプレッドのある債券を中心に残高を増加させる計画であることを明らかにした。写真は日本円紙幣。2010年8月に東京で撮影(2018年 ロイター/Yuriko Nakao)

[東京 22日 ロイター] - T&Dホールディングス<8795.T>傘下の太陽生命保険は22日、2018年度下期の資産運用計画について、外貨建て債券はスプレッドのある債券を中心に残高を増加させる計画であることを明らかにした。上期は国債をほとんど増やしておらず、財投機関債、事業債、モーゲージ担保証券(MBS)などを組み入れた。ヘッジ比率は70%程度を維持する方向。また、円建て債券への運用計画は年度単位で減少する見込みで、抑制的スタンスを維持する。

太陽生命保険・運用企画部部長の中村雅則氏がロイターとのインタビューで述べた。

<上期の外貨建て債券、国債はほとんど増やしていない>

上期の外貨建て債券について、中村氏は「残高ベースで17年度末と比較すると、増加した。国債はほとんど増やしておらず、米国債に対して一定程度スプレッドがある米ドル建てで日本の政府保証のある財投機関債、またファンドを組成した事業債に投資した」と話した。MBSも継続的に増やしているという。ヘッジ比率は70%程度だった。

下期の外貨建て債券について、中村氏は「内外金利差やヘッジコスト、為替動向に留意しつつ、スプレッドのある債券を中心に残高を増加させる計画」という。ヘッジ比率は70%程度を維持する方向にある。足元の米ドル建てのヘッジコストが高くなっているため、バランスを考えて欧州債への投資も検討していくという。

<上期の円建て債券運用実績、国内事業債に投資>

上期の円建て債券運用実績について、中村氏は「超長期債に投資せず、17年度末から減少した。デュレーションは速報値で12.6年程度」と述べた。国内事業債に投資したという。

下期の円建て債券への運用計画に関して、中村氏は「年度単位で減少する見込みで、抑制的スタンスを維持する」と語った。

ただ、「7月の日銀による政策修正があったためレンジが少し拡大していることから、方向性としては減少だが、部分的な買い入れの候補として20年債が入ってくる可能性はある」(中村氏)と話した。

<下期の国内株式、残高的に変わらない>

上期の国内株式の運用実績は、売買ベースで17年度末対比横ばいだった。「基本的にポートフォリオを大きく変えていない」という。下期の国内株式の運用計画に関しても、中村氏は残高は変わらないとの見方を示した。

日経平均株価について、中村氏は「米中貿易摩擦など警戒する要因があるが、緩やかに上昇するとみている。米国のファンダメンタルズがしっかりしていることなどから日本企業の堅調な業績をベースに株価は崩れないだろう」と話した。

米国の利上げに関しては、「今年12月の利上げはあるのではないか。来年は2回程度を想定している」という。

2018年度下期の相場見通し(レンジ・年度末)は以下の通り。

日本国債10年物利回り  0.00─0.20%(年度末0.10%)

米10年債利回り      2.8─3.8%(同3.4%)

日経平均         19000─26000円(同24500円)

米ダウ          21000─28000ドル(26500ドル)

ドル/円         100―120円(同112円)

ユーロ/円        120―145円(同138円)

(伊藤武文、竿代真一 編集:石田仁志)

ロイター
Copyright (C) 2018 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

米地裁、FRB議長の召喚状差し止めの判断維持 検察

ワールド

イラン上空で米戦闘機撃墜、乗員1人を救助 対イラン

ビジネス

米3月雇用者数17.8万人増、過去15カ月で最多 

ワールド

米政権、「脱獄不能」アルカトラズ監獄再開へ予算 ア
MAGAZINE
特集:日本企業に迫る サステナビリティ新基準
特集:日本企業に迫る サステナビリティ新基準
2026年4月 7日号(3/31発売)

国際基準の情報開示や多様な認証制度──本当の「持続可能性」が問われる時代へ

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「考えの浅い親」が子どもに言ってしまっている口ぐせ・ワースト1
  • 2
    【銘柄】「三菱商事」の株価に高まる期待...ホルムズ海峡封鎖と資源価格高騰が業績を押し上げ
  • 3
    攻撃開始日も知っていた?──イラン戦争を巡る巨額取引、インサイダー疑惑が市場に波紋
  • 4
    イラン戦争の現実...アメリカとイスラエル、見え始め…
  • 5
    「根底にあるのは怒り」...日本の「3Dプリンター住宅…
  • 6
    なぜイスラエルは対イラン戦争を支持するのか...「イ…
  • 7
    血圧やコレステロール値より重要?死亡リスクを予測…
  • 8
    中国は「アカデミズムの支配」を狙っている? 学術誌…
  • 9
    60年前に根絶した「肉食バエ」が再びアメリカに迫る.…
  • 10
    満を持して行われたトランプの演説は「期待外れ」...…
  • 1
    「根底にあるのは怒り」...日本の「3Dプリンター住宅」企業が救う、ウクライナの未来
  • 2
    「水に流す」日本と「記憶する」韓国...気候と地理が育んだ「国民意識の違い」とは?
  • 3
    攻撃開始日も知っていた?──イラン戦争を巡る巨額取引、インサイダー疑惑が市場に波紋
  • 4
    記憶を定着させるのに年齢は関係ない...記憶の定着度…
  • 5
    なぜイスラエルは対イラン戦争を支持するのか...「イ…
  • 6
    ロシア経済を支える重要な港、ウクライナのものと思…
  • 7
    オランウータンに「15分間ロックオン」された女性のS…
  • 8
    映画『8番出口』はアメリカでどう受け止められた?..…
  • 9
    ヘンリー・メーガン夫妻の豪州訪問に3万6000人超の反…
  • 10
    年金は何歳からもらうのが得? 男女で違う「最適な受…
  • 1
    温暖化で増えた? サンマやサケ減少の裏で激増する「安価で栄養価の高い魚」の正体
  • 2
    ロシア政府、痛恨のミス...プーチンの「健康不安説」を裏付けるような動画を公式に投稿してしまう
  • 3
    「根底にあるのは怒り」...日本の「3Dプリンター住宅」企業が救う、ウクライナの未来
  • 4
    メーガン妃、娘リリベット王女との新ショット公開...…
  • 5
    「ノーと言えるスペイン」の背景に国防意識...次期ス…
  • 6
    キャサリン皇太子妃、ナイジェリア大統領夫妻出迎え…
  • 7
    数時間以内に死に至ることも...若者の間で集団感染が…
  • 8
    「日本より、自分の国(フランス)を心配すれば?」…
  • 9
    米軍も防ぎきれないイランのドローン攻撃──イラン製…
  • 10
    メーガン妃、娘リリベット王女との「お手伝い姿」公…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中