ニュース速報

ビジネス

ドル110円半ば、ユーロ堅調

2018年07月05日(木)15時56分

 7月5日、午後3時のドル/円は、前日東京市場の午後5時時点から小幅高の110円半ば。午後3時前にユーロが突然上昇した以外は、米国の休場明けで方向感に乏しく、全般小動きだった。写真は2016年1月撮影(2018年 ロイター/Jason Lee)

[東京 5日 ロイター] - 午後3時のドル/円は、前日東京市場の午後5時時点から小幅高の110円半ば。午後3時前にユーロが突然上昇した以外は、米国の休場明けで方向感に乏しく、全般小動きだった。

東京市場のドルは110円半ばで取引が本格化。きょうは実需の売買が集中する五・十日とあって仲値前に高値110.61円をつけたが、すぐ戻り売りに押され110.29円まで反落した。

その後は小動き。中国株が下げ幅を広げた場面で日経平均がつれ安となり、ドルも110円前半へ軟化したが、一段と売り込む動きは限られた。

その中で目立ったのはユーロ。午後3時前に突然動意を見せ、対円で128円半ばから129.51円まで、対ドルで1.16ドル半ばから1.1702ドルまで買われた。

米国が休場だった前日の米時間に、欧州中央銀行(ECB)の政策担当者の一部が、来年末まで利上げがないと市場で見込まれていることに神経をとがらせていると伝えたブルームバーグの報道が再び話題になったという。

<ドル/人民元、上限は6.9元付近か 報道で思惑>

下げに歯止めがかかるか注目を集めていた中国の上海総合株指数<.SSEC>は寄り付き直後こそプラス圏で推移していたが、午後に入り0.9%安と下げ幅を拡大した。上海外為市場の人民元は6.64元前半と、前日終値の6.6330元から小幅下落した。

市場では、3日に中国人民銀行(中央銀行)の易綱総裁が、人民元を妥当な水準で基本的に安定維持するとの声明を発表したことが引き続き関心を集めている。

この日は、その「妥当な水準」に関連する中国政府関係者の発言が話題を呼んだ。ロイターは「ある内部関係者」が「政策決定者はある程度の元安は問題ないと考えている。ただ6.9元超の元安は望んでいない」と述べたと伝えた。「政府が望む(ドル/)人民元の上限は6.9元」(外銀)と読み取れるとの見方だ。

人民元は17年5月に6.9元台をつけた後、ドル安/元高基調が続き、今年3月に6.24元台まで上昇。6月以降は経済指標の下振れや預金準備率の引き下げなどを背景に、再び下げ足を速めている。

ドル/円  ユーロ/ドル  ユーロ/円

午後3時現在 110.65/67 1.1690/94 129.39/43

午前9時現在 110.49/51 1.1658/62 128.83/87

前日午後5時 110.47/48 1.1651/52 128.71/75

(為替マーケットチーム)

ロイター
Copyright (C) 2018 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

決算に厳しい目、FOMCは無風か=今週の米株式市場

ビジネス

中国工業部門企業利益、1─3月は4.3%増に鈍化 

ビジネス

米地銀リパブリック・ファーストが公的管理下に、同業

ワールド

米石油・ガス掘削リグ稼働数、22年2月以来の低水準
MAGAZINE
特集:世界が愛した日本アニメ30
特集:世界が愛した日本アニメ30
2024年4月30日/2024年5月 7日号(4/23発売)

『AKIRA』からジブリ、『鬼滅の刃』まで、日本アニメは今や世界でより消費されている

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1

    ロシア「BUK-M1」が1発も撃てずに吹き飛ぶ瞬間...ミサイル発射寸前の「砲撃成功」動画をウクライナが公開

  • 2

    日本マンガ、なぜか北米で爆売れ中...背景に「コロナ」「ゲーム」「へのへのもへじ」

  • 3

    「おやつの代わりにナッツ」でむしろ太る...医学博士が教えるスナック菓子を控えるよりも美容と健康に大事なこと

  • 4

    ウクライナ軍ブラッドレー歩兵戦闘車の強力な射撃を…

  • 5

    AIパイロットvs人間パイロット...F-16戦闘機で行われ…

  • 6

    走行中なのに運転手を殴打、バスは建物に衝突...衝撃…

  • 7

    ロシア軍「Mi8ヘリコプター」にウクライナ軍HIMARSが…

  • 8

    ロシア黒海艦隊「最古の艦艇」がウクライナ軍による…

  • 9

    「鳥山明ワールド」は永遠に...世界を魅了した漫画家…

  • 10

    「すごい胸でごめんなさい」容姿と演技を酷評された…

  • 1

    「おやつの代わりにナッツ」でむしろ太る...医学博士が教えるスナック菓子を控えるよりも美容と健康に大事なこと

  • 2

    ロシア「BUK-M1」が1発も撃てずに吹き飛ぶ瞬間...ミサイル発射寸前の「砲撃成功」動画をウクライナが公開

  • 3

    世界3位の経済大国にはなれない?インドが「過大評価」されていると言える理由

  • 4

    「世界中の全機が要注意」...ボーイング内部告発者の…

  • 5

    医学博士で管理栄養士『100年栄養』の著者が警鐘を鳴…

  • 6

    タトゥーだけではなかった...バイキングが行っていた…

  • 7

    「すごい胸でごめんなさい」容姿と演技を酷評された…

  • 8

    最強生物クマムシが、大量の放射線を浴びても死なな…

  • 9

    ハーバード大学で150年以上教えられる作文術「オレオ…

  • 10

    「たった1日で1年分」の異常豪雨...「砂漠の地」ドバ…

  • 1

    韓国で「イエス・ジャパン」ブームが起きている

  • 2

    ロシアの迫撃砲RBU6000「スメルチ2」、爆発・炎上の瞬間映像をウクライナ軍が公開...ドネツク州で激戦続く

  • 3

    バルチック艦隊、自国の船をミサイル「誤爆」で撃沈する動画...「吹き飛ばされた」と遺族(ロシア報道)

  • 4

    最強生物クマムシが、大量の放射線を浴びても死なな…

  • 5

    「おやつの代わりにナッツ」でむしろ太る...医学博士…

  • 6

    ロシア「BUK-M1」が1発も撃てずに吹き飛ぶ瞬間...ミ…

  • 7

    ロシアが前線に投入した地上戦闘ロボットをウクライ…

  • 8

    「燃料気化爆弾」搭載ドローンがロシア軍拠点に突入…

  • 9

    世界3位の経済大国にはなれない?インドが「過大評価…

  • 10

    1500年前の中国の皇帝・武帝の「顔」、DNAから復元に…

日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中