ニュース速報

ビジネス

東京地検、リニア談合で大成建設の元常務ら2人を逮捕

2018年03月02日(金)16時40分

 3月2日、共同通信など国内メディアによると、東京地検特捜部は、リニア中央新幹線工事を巡る談合事件で、大成建設元常務の大川孝容疑者(67)と鹿島部長の大沢一郎容疑者(60)を独占禁止法違反(不当な取引制限)の容疑で逮捕した。写真は都内で昨年12月撮影(2018年 ロイター/Issei Kato)

[東京 2日 ロイター] - 共同通信など国内メディアによると、東京地検特捜部は2日、リニア中央新幹線工事を巡る談合事件で、大成建設<1801.T>元常務の大川孝容疑者(67)と鹿島<1812.T>部長の大沢一郎容疑者(60)を独占禁止法違反(不当な取引制限)の容疑で逮捕した。

共同などによると、逮捕容疑は、大林組<1802.T>と清水建設<1803.T>の担当者と共謀し、2014年─15年にJR東海<9022.T>が発注した駅新設工事に関し、見積り価格などで情報を交換し、受注業者を事実上決めた疑い。

国がリニア新幹線の着工を認可した14年から15年にかけて、大手4社の担当者は都内の飲食店などで会合を開き、情報を交換していたという。

リニア新幹線の工事では、品川駅の北工区と南工区は15年、清水建設が代表の共同企業体(JV)と大林組のJVがそれぞれ受注。名古屋駅の中央西工区は16年、大林組のJVが請け負った。

特捜部は17年12月8─9日、名古屋市の非常口新設工事を巡る偽計業務妨害容疑で大林組を家宅捜索。同18─19日には公正取引委員会とともに独禁法違反容疑で4社を捜索し、幹部らの事情聴取を進めてきた。

今回の逮捕について、大成建設広報室は「厳粛に受け止めているが、約3カ月にわたり任意で(捜査に)応じているにもかかわらず逮捕され、到底承服いたしかねる」とコメント。そのうえで「嫌疑を受けている内容は、独禁法違反に該当しないと考えており、捜査の過程で当社の主張を行っていく」としている。

鹿島広報室は「誠に遺憾であり、深くお詫びする。引き続き、当局の捜査に全面的に協力していく」とのコメントを発表した。

(田巻一彦)

ロイター
Copyright (C) 2018 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

米国株式市場=総じて下落、イランとの協議巡る楽観論

ビジネス

FRB政策「良好な位置」、異例の局面に対応可能=N

ワールド

米、対キューバ政策に変更なし 制裁対象のロ船籍の燃

ビジネス

NY外為市場=円が対ドルで上昇、介入警戒感が下支え
MAGAZINE
特集:日本企業に迫る サステナビリティ新基準
特集:日本企業に迫る サステナビリティ新基準
2026年4月 7日号(3/31発売)

国際基準の情報開示や多様な認証制度──本当の「持続可能性」が問われる時代へ

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「根底にあるのは怒り」...日本の「3Dプリンター住宅」企業が救う、ウクライナの未来
  • 2
    「水に流す」日本と「記憶する」韓国...気候と地理が育んだ「国民意識の違い」とは?
  • 3
    ロシア経済を支える重要な港、ウクライナのものと思われるドローンの攻撃を受け大炎上
  • 4
    アリサ・リュウの自由、アイリーン・グーの重圧
  • 5
    ビートルズ解散後の波乱...「70年代のポール・マッカ…
  • 6
    なぜイスラエルは対イラン戦争を支持するのか...「イ…
  • 7
    記憶を定着させるのに年齢は関係ない...記憶の定着度…
  • 8
    ヘンリー・メーガン夫妻の豪州訪問に3万6000人超の反…
  • 9
    ヒドラのように生き延びる...イランを支配する「革命…
  • 10
    初の女性カンタベリー大主教が就任...ウィリアム皇太…
  • 1
    ヘンリー・メーガン夫妻の豪州訪問に3万6000人超の反対署名...「歓迎してない」の声広がる
  • 2
    「水に流す」日本と「記憶する」韓国...気候と地理が育んだ「国民意識の違い」とは?
  • 3
    「根底にあるのは怒り」...日本の「3Dプリンター住宅」企業が救う、ウクライナの未来
  • 4
    三笠宮彬子さまも出席...「銀河の夢か、現実逃避か」…
  • 5
    中国の公衆衛生レベルはアメリカ並み...「ほぼ国民皆…
  • 6
    記憶を定着させるのに年齢は関係ない...記憶の定着度…
  • 7
    中国最大の海運会社COSCOがペルシャ湾輸送を再開──緊…
  • 8
    映画『8番出口』はアメリカでどう受け止められた?..…
  • 9
    作者が「投げ出した」? 『チェンソーマン』の最終…
  • 10
    ロシア経済を支える重要な港、ウクライナのものと思…
  • 1
    温暖化で増えた? サンマやサケ減少の裏で激増する「安価で栄養価の高い魚」の正体
  • 2
    ロシア政府、痛恨のミス...プーチンの「健康不安説」を裏付けるような動画を公式に投稿してしまう
  • 3
    メーガン妃、娘リリベット王女との新ショット公開...撮影はパパ
  • 4
    「ノーと言えるスペイン」の背景に国防意識...次期ス…
  • 5
    キャサリン皇太子妃、ナイジェリア大統領夫妻出迎え…
  • 6
    数時間以内に死に至ることも...若者の間で集団感染が…
  • 7
    「日本より、自分の国(フランス)を心配すれば?」…
  • 8
    日本の若者「韓国就職」憧れと現実のギャップ ── ビ…
  • 9
    米軍も防ぎきれないイランのドローン攻撃──イラン製…
  • 10
    縫いぐるみが相棒、孤独なサル「パンチくん」がバズ…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中