ニュース速報

ビジネス

シャープ支援、鴻海が出資を再提案=関係筋

2015年12月16日(水)19時25分

 12月16日、経営再建中のシャープに対し、台湾の鴻海精密工業が先週、液晶事業の買収を再提案したことがわかった。都内で7月撮影(2015年 ロイター/Yuya Shino)

[東京 16日 ロイター] - 経営再建中のシャープ<6753.T>に対し、台湾の鴻海精密工業<2317.TW>が先週、液晶事業の買収を再提案したことがわかった。関係者によると、鴻海は、シャープ本体への出資も含めた複数案を提示し、支援の意向を改めて示したという。

シャープが液晶分社化の検討を表明した7月31日以降、出資に意欲を示していた鴻海とシャープの幹部は水面下で接触を継続していた。 シャープは、官民ファンドの産業革新機構とも交渉している。ただ、関係者によると、革新機構との交渉は、分社化する液晶への出資や、本体への出資をめぐって難航しており、年内の合意は難しい状況。 シャープの主力取引銀行の三菱東京UFJ銀行とみずほ銀行は、計5100億円のシンジケートローンの期限を迎える来年3月末までに交渉をまとめたい考え。資本支援の合意を急ぐシャープに対し、鴻海が支援を再提案したことで、革新機構との交渉に影響を与える可能性がある。

(村井令二)

ロイター
Copyright (C) 2015 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

マラウイ副大統領の搭乗機が消息絶つ、捜索継続

ワールド

インド新政権、シタラマン財務相ら主要閣僚留任

ワールド

仏総選挙、極右優勢も過半数届かない公算 与党連合半

ワールド

欧州委委員長が続投へ「支持固め」開始、右派躍進の欧
MAGAZINE
特集:姿なき侵略者 中国
特集:姿なき侵略者 中国
2024年6月18日号(6/11発売)

アメリカの「裏庭」カリブ海のリゾート地やニューヨークで影響力工作を拡大する中国の深謀遠慮

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1

    認知症の予防や脳の老化防止に効果的な食材は何か...? 史上最強の抗酸化物質を多く含むあの魚

  • 2

    堅い「甲羅」がご自慢のロシア亀戦車...兵士の「うっかり」でウクライナのドローン突撃を許し大爆発する映像

  • 3

    「クマvsワニ」を川で激撮...衝撃の対決シーンも一瞬で決着 「圧倒的勝者」はどっち?

  • 4

    早期定年を迎える自衛官「まだまだやれると思ってい…

  • 5

    カラスは「数を声に出して数えられる」ことが明らか…

  • 6

    「私の心の王」...ヨルダン・ラーニア王妃が最愛の夫…

  • 7

    高さ27mの断崖から身一つでダイブ 「命知らずの超人…

  • 8

    我先にと逃げ出す兵士たち...ブラッドレー歩兵戦闘車…

  • 9

    公園で子供を遊ばせていた母親が「危険すぎる瞬間」…

  • 10

    ラスベガスで目撃された「宇宙人」の正体とは? 驚愕…

  • 1

    ラスベガスで目撃された「宇宙人」の正体とは? 驚愕の映像が話題に

  • 2

    「世界最年少の王妃」ブータンのジェツン・ペマ王妃が34歳の誕生日を愛娘と祝う...公式写真が話題に

  • 3

    我先にと逃げ出す兵士たち...ブラッドレー歩兵戦闘車が、平原進むロシアの装甲車2台を「爆破」する決定的瞬間

  • 4

    認知症の予防や脳の老化防止に効果的な食材は何か...…

  • 5

    カラスは「数を声に出して数えられる」ことが明らか…

  • 6

    「サルミアッキ」猫の秘密...遺伝子変異が生んだ新た…

  • 7

    アメリカで話題、意識高い系へのカウンター「贅沢品…

  • 8

    堅い「甲羅」がご自慢のロシア亀戦車...兵士の「うっ…

  • 9

    ヨルダン・ラジワ皇太子妃の「マタニティ姿」が美しす…

  • 10

    ウクライナ水上ドローンが、ヘリからの機銃掃射を「…

  • 1

    ラスベガスで目撃された「宇宙人」の正体とは? 驚愕の映像が話題に

  • 2

    半裸でハマスに連れ去られた女性は骸骨で発見された──イスラエル人人質

  • 3

    ウクライナ水上ドローンが、ヘリからの機銃掃射を「回避」してロシア黒海艦隊に突撃する緊迫の瞬間

  • 4

    「世界最年少の王妃」ブータンのジェツン・ペマ王妃が…

  • 5

    EVが売れると自転車が爆発する...EV大国の中国で次々…

  • 6

    ヨルダン・ラジワ皇太子妃の「マタニティ姿」が美しす…

  • 7

    やっと撃墜できたドローンが、仲間の兵士に直撃する…

  • 8

    立ち上る火柱、転がる犠牲者、ロシアの軍用車両10両…

  • 9

    ロシアの「亀戦車」、次々と地雷を踏んで「連続爆発…

  • 10

    我先にと逃げ出す兵士たち...ブラッドレー歩兵戦闘車…

日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中