ニュース速報

ドル上昇、米中通商合意や英EU離脱巡る不透明感で=NY市場

2019年10月15日(火)07時56分

[ニューヨーク 14日 ロイター] - ニューヨーク外為市場では、ドルが上昇。米中通商合意や英国の欧州連合(EU)離脱を巡る先行き不透明感から、安全資産としてのドルの投資妙味が高まった。

円やスイスフランの買いも膨らみ、対ドルで小幅上昇した。

ブルームバーグがこの日、中国が米国と前週末に達した「第1段階」の通商合意への署名前に合意を巡る詳細について一段の協議を持つことを望んでいると報じたことを受け、安全資産とみなされる通貨に対する逃避買いが加速した。[nL3N26Z34Z]

トランプ米大統領は11日、米中が第1段階の通商合意に達したと発表。中国による米農産品の大規模購入のほか、一部の知的財産権、為替、金融サービスの問題などについて合意し、米国が15日に予定していた対中制裁関税引き上げは見送られた。[nL3N26W3UX]

ムニューシン米財務長官はこの日、12月15日に発動が予定されている対中追加関税については、その時までに中国と通商合意に達しなければ、課される可能性はあると述べた。同時に合意成立への期待も表明した。[nL3N26Z2VJ]

英国が「合意なき」離脱を回避するとの楽観的な見方も後退した。EU議長国を務めるフィンランドのリンネ首相は、英国との離脱合意にはまだ時間がかかるとし、週内に全面的な合意に至る公算は小さいとの見方を示した。[nL3N26Z396]

ウエスタン・ユニオン・ビジネス・ソリューションズのシニア市場アナリスト、ジョー・マニンボ氏は「警戒感が市場に舞い戻って来た」と指摘。米中貿易戦争や英EU離脱を巡る状況は「実質的に変わっておらず、不透明性は依然高まったままだ」と述べた。

終盤の取引で、主要6通貨に対するドル指数<.DXY>は0.2%上昇し98.468。

ドル/円は0.1%安の108.36円。

新興国通貨のほか、豪ドルやスウェーデン・クローナなどにも売りが出た。

ポンドは対ドル、ユーロで下落。英・EUが離脱合意の達成に向けなおすべきことが多いとの認識を示したことが圧迫材料となった。[nL3N26Z396]

日本が祝日、米国がコロンブスデーで金融市場の一部が休場だったことから、商いは薄かった。

ドル/円 NY終値 108.38/108.41

始値 108.18

高値 108.45

安値 108.18

ユーロ/ドル NY終値 1.1028/1.1030

始値 1.1029

高値 1.1032

安値 1.1018

*内容を追加しました。

(表はリフィニティブデータに基づいています)

ロイター
Copyright (C) 2019 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

米司法省、ミネソタ州知事らを捜査 移民当局妨害の疑

ビジネス

米FRB副議長、パウエル氏支持を表明 独立性は「経

ビジネス

アングル:自動運転車の開発競争、老舗メーカーとエヌ

ワールド

米、ガザ統治「平和評議会」のメンバー発表 ルビオ氏
MAGAZINE
特集:総力特集 ベネズエラ攻撃
特集:総力特集 ベネズエラ攻撃
2026年1月20日号(1/14発売)

深夜の精密攻撃でマドゥロ大統領拘束に成功したトランプ米大統領の本当の狙いは?

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    上野公園「トイレ騒動」に見る、日本のトイレが「世界一危険」な理由
  • 2
    世界最大の埋蔵量でも「儲からない」? 米石油大手がベネズエラ投資に慎重な理由
  • 3
    ピラミッドよりも昔なのに...湖底で見つかった古代の船が明かす、古代の人々の「超技術」
  • 4
    正気を失った?──トランプ、エプスタイン疑惑につい…
  • 5
    世界初で日本独自、南鳥島沖で始まるレアアース泥試…
  • 6
    韓国『日本人無料』の光と影 ── 日韓首脳が「未来志向…
  • 7
    【クイズ】韓国を抜いて1位に...世界で最も「出生率…
  • 8
    イランの大規模デモ弾圧を可能にした中国の監視技術─…
  • 9
    日中関係悪化は日本の経済、企業にどれほどの影響を…
  • 10
    122兆円の予算案の行方...なぜ高市首相は「積極財政…
  • 1
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い国はどこ?【2025年の話題クイズ5選】
  • 2
    中国製防空レーダーは米軍のベネズエラ攻撃に屈した──台湾高官が分析
  • 3
    【クイズ】韓国を抜いて1位に...世界で最も「出生率が低い」のはどこ?
  • 4
    中国が投稿したアメリカをラップで風刺するAI動画を…
  • 5
    上野公園「トイレ騒動」に見る、日本のトイレが「世…
  • 6
    Netflix『ストレンジャー・シングス』最終シーズンへ…
  • 7
    世界初で日本独自、南鳥島沖で始まるレアアース泥試…
  • 8
    正気を失った?──トランプ、エプスタイン疑惑につい…
  • 9
    【クイズ】世界で唯一「蚊のいない国」はどこ?【202…
  • 10
    母親が発見した「指先の謎の痣」が、1歳児の命を救っ…
  • 1
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い国はどこ?【2025年の話題クイズ5選】
  • 2
    90代でも元気な人が「必ず動かしている体の部位」とは何か...血管の名医がたどり着いた長生きの共通点
  • 3
    ウクライナ水中ドローンが、ロシア潜水艦を爆破...「史上初の攻撃成功」の裏に、戦略的な「事前攻撃」
  • 4
    アジアの豊かな国ランキング、日本は6位──IMF予測
  • 5
    中国製防空レーダーは米軍のベネズエラ攻撃に屈した─…
  • 6
    【クイズ】世界で唯一「蚊のいない国」はどこ?【202…
  • 7
    「腸が弱ると全身が乱れる」...消化器専門医がすすめ…
  • 8
    『SHOGUN 将軍』の成功は嬉しいが...岡田准一が目指…
  • 9
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」は…
  • 10
    前進するロシア、忍び寄る限界...勝者に見えるプーチ…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中