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トヨタとスズキが資本提携、自動運転開発で連携強化
[東京 28日 ロイター] - トヨタ自動車<7203.T>とスズキ<7269.T>は28日、資本提携すると正式発表した。トヨタが960億円を出資し、スズキの発行済み株式の4.94%に相当する2400万株を取得して第3位株主になる見込み。
スズキは第三者割当による自己株処分を実施するとともに、市場買い付けで480億円相当のトヨタ株式(同日終値では0.2%程度)を取得する予定。
両社は自動運転の共同開発など次世代技術での連携を強化する。これまでの業務提携関係をさらに深めるには、資本面での結びつきも必要と判断した。
両社は2017年2月に業務提携に向けた覚書を締結、今年3月にはトヨタのハイブリッド車(HV)のシステムをスズキに供給するなど、新たな協業について具体的な検討に入ることでも合意していた。
スズキによる自己株処分は20年6月1日までに完了する予定。今回の自己株処分で得た資金は自動運転分野の研究開発基盤の整備に充てるほか、16年4月発行の転換社債の早期償還に伴って減少した運転資金に充当する。
次世代車の開発に巨額投資が必要となる中、資金力のある米グーグルといった巨大IT企業が参入するなど自動車業界の競争は激化している。スズキは単独で開発費をまかなうのは困難な状況で、トヨタとの資本提携に踏み込むかどうかに関心が集まっていた。
トヨタの豊田章男社長とスズキの鈴木修会長は、16年の業務提携に向けた協議入りに関する会見では資本提携についてともに否定しておらず、これからゆっくり考えるとの意向を示していた。
*内容を追加しました。
(白木真紀)