ニュース速報

ドル112円前半でじり安、FOMCの結果待ち

2018年12月19日(水)15時36分

[東京 19日 ロイター] - 午後3時のドル/円は、ニューヨーク市場午後5時時点に比べ、小幅にドル安/円高の112円前半。米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果を控え、様子見ムードが広がる中、ドルは112円半ばから112.18円まで下落し、2カ月ぶり安値を更新した。

ドルは早朝に112.60円の高値をつけたあと、さえない株価を眺めつつじり安の展開となった。日経平均が前日比200円安へ下げ幅を広げると、外為市場では円が上昇。ドルは112円半ばから112.18円まで下落し、10月29日以来2カ月ぶり安値を更新した。

一方、米10年国債利回りは一時2.7990%と、5月30日以来、7カ月ぶり水準まで低下した。米長期金利低下でドルの上値の重さが意識された。市場では米2年債利回りが前日、2.65%台と今年9月以来3カ月ぶり水準へ低下してきたことも、ドルの重しとして話題となった。

今回のFOMCでは、トランプ大統領のあからさまな利上げけん制や、不安定さを増す米国株を横目に、米連邦準備理事会(FRB)が淡々と利上げできるか、来年の利上げ休止を示唆するかに関心が集まる。

トランプ米大統領は18日、ツイッターでFOMCメンバーに対し「新たな過ち」を犯さず「市場をこれ以上流動性に乏しい状態にしないでほしい」と投稿した。大統領がFOMC開催中にけん制メッセージを出すのは異例。

前日の米国株式市場ではS&P500がほぼ横ばいで取引を終える一方で、ダウとナスダックは小反発した。しかし、FOMCの結果を前に、不安定な値動きとなった。

米財務省が17日に公表したデータによると、外国人投資家は米国株を10月に222億ドル相当売り越した。9月は169億ドル、8月も同じく169億ドルの売り越しで、3カ月間の累計売り越し規模は560億ドルに上る。

現在のドル/円相場で円換算すると、累計売り越し額は約6.3兆円となる。

「米国株の底打ち感が出ないなかで、FRBも来年の利上げについて語ることができないだろう」(運用会社)との見方がでている。

ドル/円  ユーロ/ドル  ユーロ/円

午後3時現在 112.34/36 1.1385/89 127.93/97

午前9時現在 112.51/53 1.1374/78 127.99/03

NY午後5時 112.51/54 1.1361/62 127.82/86

ロイター
Copyright (C) 2018 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

アングル:失言や違法捜査、米司法省でミス連鎖 トラ

ワールド

アングル:反攻強めるミャンマー国軍、徴兵制やドロー

ビジネス

NY外為市場=円急落、日銀が追加利上げ明確に示さず

ビジネス

米国株式市場=続伸、ハイテク株高が消費関連の下落を
MAGAZINE
特集:教養としてのBL入門
特集:教養としてのBL入門
2025年12月23日号(12/16発売)

実写ドラマのヒットで高まるBL(ボーイズラブ)人気。長きにわたるその歴史と深い背景をひもとく

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「最低だ」「ひど過ぎる」...マクドナルドが公開したAI生成のクリスマス広告に批判殺到
  • 2
    「勇気ある選択」をと、IMFも警告...中国、輸出入ともに拡大する「持続可能な」貿易促進へ
  • 3
    日本がゲームチェンジャーの高出力レーザー兵器を艦載、海上での実戦試験へ
  • 4
    中国最強空母「福建」の台湾海峡通過は、第一列島線…
  • 5
    おこめ券、なぜここまで評判悪い? 「利益誘導」「ム…
  • 6
    ゆっくりと傾いて、崩壊は一瞬...高さ35mの「自由の…
  • 7
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後…
  • 8
    【独占画像】撃墜リスクを引き受ける次世代ドローン…
  • 9
    ロシア、北朝鮮兵への報酬「不払い」疑惑...金正恩が…
  • 10
    懲役10年も覚悟?「中国BL」の裏にある「検閲との戦…
  • 1
    日本がゲームチェンジャーの高出力レーザー兵器を艦載、海上での実戦試験へ
  • 2
    人口減少が止まらない中国で、政府が少子化対策の切り札として「あるもの」に課税
  • 3
    「勇気ある選択」をと、IMFも警告...中国、輸出入ともに拡大する「持続可能な」貿易促進へ
  • 4
    【実話】学校の管理教育を批判し、生徒のため校則を…
  • 5
    「最低だ」「ひど過ぎる」...マクドナルドが公開した…
  • 6
    ミトコンドリア刷新で細胞が若返る可能性...老化関連…
  • 7
    自国で好き勝手していた「元独裁者」の哀れすぎる末…
  • 8
    【銘柄】資生堂が巨額赤字に転落...その要因と今後の…
  • 9
    香港大火災の本当の原因と、世界が目撃した「アジア…
  • 10
    身に覚えのない妊娠? 10代の少女、みるみる膨らむお…
  • 1
    日本がゲームチェンジャーの高出力レーザー兵器を艦載、海上での実戦試験へ
  • 2
    人口減少が止まらない中国で、政府が少子化対策の切り札として「あるもの」に課税
  • 3
    日本人には「当たり前」? 外国人が富士山で目にした「信じられない」光景、海外で大きな話題に
  • 4
    【銘柄】オリエンタルランドが急落...日中対立が株価…
  • 5
    「髪形がおかしい...」実写版『モアナ』予告編に批判…
  • 6
    日本の「クマ問題」、ドイツの「問題クマ」比較...だ…
  • 7
    膝が痛くても足腰が弱くても、一生ぐんぐん歩けるよ…
  • 8
    高速で回転しながら「地上に落下」...トルコの軍用輸…
  • 9
    「勇気ある選択」をと、IMFも警告...中国、輸出入と…
  • 10
    インド国産戦闘機に一体何が? ドバイ航空ショーで…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中