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訂正:ドル113円半ば、クロス円が軒並み高
[東京 3日 ロイター] - 午後3時のドル/円は、前週末ニューヨーク市場の午後5時時点とほぼ変わらずの113円半ば。米中首脳会談が追加関税の見送りで合意したことを受け、東京市場はリスクオンムード。円とドルがともに軟化し、クロス円が軒並み高となった。
週明け取引では円が広範に下落。ドル/円は前週末終盤の水準から30銭程度気配値を切り上げた113.70円付近で取引が始まり、一時11月28日以来の高値となる113.87円をつけた。
アジア株が全面高となる中、ドルもじり安展開となったことで、ドル売り/他通貨買いの流れが強まって、クロス円も上昇。豪ドルは前週末終盤の83円から84円台へ上昇し、半年ぶり高値を付けた。NZドル/円も8カ月ぶり高値となる78円後半まで買われた。
新興国通貨もアジア時間から底堅い動き。MSCI新興市場通貨指数は最近の高値を上抜け、8月以来4カ月ぶり高水準をつけた。
ただ市場では、こうした楽観ムードが長期化するとの見方はほとんどない。今回の合意は期限を先送りした「執行猶予」であり「意見の隔たりが大きく、先行きは楽観できない」(外銀など)という。
FXプライムbyGMO常務取締役の上田眞理人氏は「対中関税を立て続けに発動すると、国内物価上昇などで米国は不都合な状況になる。米はいったん貿易戦争を小休止させる必要があり、追加関税を先延ばししたと理解している。来年の米経済は緩慢なペースで減速していく見通しで、連邦準備理事会(FRB)はいずれかの時点で利上げを停止するだろう」としている。
ドル/円
午後3時現在 113.48/50 1.1364/68 128.98/02(訂正)
午前9時現在 113.76/78 1.1341/45 129.03/07
NY午後5時 113.46/49 1.1315/19 128.45/49
*表中の午後3時現在のユーロ/円の値を訂正します。
(為替マーケットチーム)