ニュース速報

訂正:ドル113円半ば、クロス円が軒並み高

2018年12月03日(月)16時15分

[東京 3日 ロイター] - 午後3時のドル/円は、前週末ニューヨーク市場の午後5時時点とほぼ変わらずの113円半ば。米中首脳会談が追加関税の見送りで合意したことを受け、東京市場はリスクオンムード。円とドルがともに軟化し、クロス円が軒並み高となった。

週明け取引では円が広範に下落。ドル/円は前週末終盤の水準から30銭程度気配値を切り上げた113.70円付近で取引が始まり、一時11月28日以来の高値となる113.87円をつけた。

アジア株が全面高となる中、ドルもじり安展開となったことで、ドル売り/他通貨買いの流れが強まって、クロス円も上昇。豪ドルは前週末終盤の83円から84円台へ上昇し、半年ぶり高値を付けた。NZドル/円も8カ月ぶり高値となる78円後半まで買われた。

新興国通貨もアジア時間から底堅い動き。MSCI新興市場通貨指数は最近の高値を上抜け、8月以来4カ月ぶり高水準をつけた。

ただ市場では、こうした楽観ムードが長期化するとの見方はほとんどない。今回の合意は期限を先送りした「執行猶予」であり「意見の隔たりが大きく、先行きは楽観できない」(外銀など)という。

FXプライムbyGMO常務取締役の上田眞理人氏は「対中関税を立て続けに発動すると、国内物価上昇などで米国は不都合な状況になる。米はいったん貿易戦争を小休止させる必要があり、追加関税を先延ばししたと理解している。来年の米経済は緩慢なペースで減速していく見通しで、連邦準備理事会(FRB)はいずれかの時点で利上げを停止するだろう」としている。

ドル/円  ユーロ/ドル  ユーロ/円

午後3時現在 113.48/50 1.1364/68 128.98/02(訂正)

午前9時現在 113.76/78 1.1341/45 129.03/07

NY午後5時 113.46/49 1.1315/19 128.45/49

*表中の午後3時現在のユーロ/円の値を訂正します。

(為替マーケットチーム)

ロイター
Copyright (C) 2018 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

米輸入物価、9月は前月から横ばい 消費財価格がエネ

ワールド

「トランプ口座」は株主経済の始まり、民間拠出拡大に

ビジネス

米11月ISM非製造業指数、52.6とほぼ横ばい 

ワールド

EU、ウクライナ支援で2案提示 ロ凍結資産活用もし
MAGAZINE
特集:日本時代劇の挑戦
特集:日本時代劇の挑戦
2025年12月 9日号(12/ 2発売)

『七人の侍』『座頭市』『SHOGUN』......世界が愛した名作とメイド・イン・ジャパンの新時代劇『イクサガミ』の大志

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    人生の忙しさの9割はムダ...ひろゆきが語る「休む勇気」
  • 2
    日本酒の蔵元として初の快挙...スコッチの改革に寄与し、名誉ある「キーパー」に任命された日本人
  • 3
    イスラエル軍幹部が人生を賭けた内部告発...沈黙させられる「イスラエルの良心」と「世界で最も倫理的な軍隊」への憂い
  • 4
    【クイズ】17年連続でトップ...世界で1番「平和な国…
  • 5
    【クイズ】日本で2番目に「ホタテの漁獲量」が多い県…
  • 6
    台湾に最も近い在日米軍嘉手納基地で滑走路の迅速復…
  • 7
    7歳の息子に何が? 学校で描いた「自画像」が奇妙す…
  • 8
    戦争中に青年期を過ごした世代の男性は、終戦時56%…
  • 9
    トランプ王国テネシーに異変!? 下院補選で共和党が…
  • 10
    トランプ支持率がさらに低迷、保守地盤でも民主党が…
  • 1
    7歳の息子に何が? 学校で描いた「自画像」が奇妙すぎた...「心配すべき?」と母親がネットで相談
  • 2
    100年以上宇宙最大の謎だった「ダークマター」の正体を東大教授が解明? 「人類が見るのは初めて」
  • 3
    インド国産戦闘機に一体何が? ドバイ航空ショーで墜落事故、浮き彫りになるインド空軍の課題
  • 4
    【最先端戦闘機】ミラージュ、F16、グリペン、ラファ…
  • 5
    128人死亡、200人以上行方不明...香港最悪の火災現場…
  • 6
    【寝耳に水】ヘンリー王子&メーガン妃が「大焦り」…
  • 7
    【クイズ】次のうち、マウスウォッシュと同じ効果の…
  • 8
    【クイズ】世界遺産が「最も多い国」はどこ?
  • 9
    【銘柄】関電工、きんでんが上昇トレンド一直線...業…
  • 10
    子どもより高齢者を優遇する政府...世代間格差は5倍…
  • 1
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」に...日本からは、もう1都市圏がトップ10入り
  • 2
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後」の橋が崩落する瞬間を捉えた「衝撃映像」に広がる疑念
  • 3
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎の存在」がSNSで話題に、その正体とは?
  • 4
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 5
    高速で回転しながら「地上に落下」...トルコの軍用輸…
  • 6
    「999段の階段」を落下...中国・自動車メーカーがPR…
  • 7
    まるで老人...ロシア初の「AIヒト型ロボット」がお披…
  • 8
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」は…
  • 9
    「髪形がおかしい...」実写版『モアナ』予告編に批判…
  • 10
    膝が痛くても足腰が弱くても、一生ぐんぐん歩けるよ…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中