「ロシアは欧州との戦いに備えている」――プーチン発言でNATOに緊張走る
Putin ‘Ready to Fight’ NATO Allies
NATO当局者によれば、同盟はロシアに起因するとされるサイバー攻撃を日常的に受けており、「ハイブリッド戦争(軍事衝突に至らない戦争)」の一環とされている。情報操作や移民の兵器化、重要インフラへの攻撃なども同様だ。
NATOは1月、ロシアの制裁逃れタンカー「影の艦隊」が関与した可能性がある一連の破壊工作を受け、被害のあったバルト海でのプレゼンス強化を発表。フリゲート艦や海上哨戒機の配備を拡大する方針を明らかにした。
2024年11月〜12月には海底ケーブル4本と主要電力線が損傷する事件が相次いだ。
米国のトランプ政権はウクライナでの即時停戦を目指し、緊張緩和に向けた動きを加速させているが、欧州の多くの首脳はこのアプローチに懐疑的だ。
仮にロシアと欧州のNATO加盟国との間で直接的な軍事衝突が発生した場合、米国はNATO条約第5条に基づき、戦争に参加する義務を負うことになる。
NATOによれば、第5条は「NATO加盟国に対する武力攻撃は、すべての加盟国に対する攻撃とみなされ、各国は共同で対応する義務を負う」と定めている。





