「ロシアは欧州との戦いに備えている」――プーチン発言でNATOに緊張走る
Putin ‘Ready to Fight’ NATO Allies
いつでも欧州と戦う準備はある、と言うプーチン(写真は11月28日、クレムリン) Alexander Nemenov/Pool via REUTERS
<プーチンの野望はウクライナで止まらないと察したNATOはロシアの侵攻を想定し、最大80万人の兵力展開を含む作戦計画を策定している>
ロシアのウラジーミル・プーチン大統領は12月2日、NATO加盟国を含む欧州諸国との戦争に備えていると記者団へ語った。
「欧州と戦うつもりはない。これは百回言ってきたことだ。しかし、もし欧州が突如戦争を仕掛けてきた場合、我々は今すぐにでも対応する準備がある」と、ロシアのインタファクス通信に語ったという。
プーチンの発言は、ウクライナ侵攻をめぐってロシアとNATO諸国の緊張が高まる中で出されたものだ。
米国のドナルド・トランプ大統領はこの戦争における和平合意を目指してきたが、欧州諸国やアナリストは、プーチンの野心がウクライナの一部支配をはるかに超えているのではないかと警告している。
トランプの特使であるスティーブ・ウィトコフと義理の息子ジャレッド・クシュナーは、プーチンと和平について会談するため、現在モスクワを訪れていた。過去2週間で進展はあったものの、まだ領土分割やウクライナの安全保障体制などの重要な争点は未解決のままだ。






