なぜそこに...中国人の「ウラン強盗」、東欧ジョージアで逮捕される
Chinese Nationals Held in Georgia Over $400K Black-Market Uranium Plot
狙われるジョージアの核物質
ジョージアでは核物質の闇取引が度々発覚している。
SSSGは今年7月にも、300万ドル相当のウラン販売を計画していたとして、外国人1人とジョージア人1人を拘束したと発表している。当局は、そのウランが爆発物の製造やテロ攻撃に利用される可能性があったと述べていた。
2023年5月には、西部の都市ポティで200万ドル相当の放射性物質を売却しようとする計画が明らかになったと、国家保安庁が発表している。
また、2019年3月には、ウラン238(最も一般的なウランの同位体)を280万ドルで売却しようとしたとして、ジョージア人2人が逮捕されているほか、2016年にも、ウラン238およびウラン235(濃縮によって原子炉や核兵器で使用可能になる)を300万ドルで売却しようとしたとして、ジョージア人5人が逮捕されている。
核の専門家ロバート・ケリーは、「核物質の密輸は憂慮すべき問題だ。違法であることに加え、複数の国で規制や会計、国境管理体制に欠陥があることを示しているからだ」と語る。
「しかし、実際に目にする事例の多くは、規模が小さく、過剰に騒がれている傾向がある。たいていは天然ウラン、劣化ウラン、あるいはわずかに濃縮された程度のものであり、兵器級の物質ではないのが実情だ」
今回逮捕された中国人たちの目的は何だったのか。今後の捜査の進展が待たれる。






