シンガポール、南シナ海の防衛強化へ自国建造の多任務戦闘艦を進水
US Strategic Partner Launches Largest Warship
食料の輸入依存率90%
このクラスの主な特徴は、現代的なフリゲート艦としての戦闘能力に加え、水上・空中・水中の無人機を搭載・制御できること。これにより母艦としての監視・作戦能力が大幅に拡張される。
同サイズ・同能力の他艦と比較すると、ビクトリー級は高度な自動化設計により、少人数でも安全かつ効率的に運用できる。また高度なセンサーと兵器を統合し、先端的な戦闘任務にも対応する。
進水式の演説でチャン防衛相は、シーレーンやデジタル通信網などシンガポールの国家安全保障と経済を支える主要な生命線はグローバルに広がっており、「悪意を持つ者が我々の日常を脅かさないようにするため」の新たな能力が必要だと語った。
シンガポールが位置する地政学的に重要な場所ゆえに、同国海軍はもはや沿岸防衛にとどまらない存在になったことも強調した。
シンガポールは食料の90%を輸入に依存し、その大部分が海上輸送によるため、海上交通路の遮断は致命的な打撃となる。また、世界の積み替え貨物の7分の1を扱う港湾国家として、原材料や物資の流通においても重要な役割を担っている。





