最新記事
ローマ教皇

パレスチナは偉大な支援者を失った

Hamas Reacts to the Death of Pope Francis

2025年4月22日(火)19時28分
アミラ・エルフェッキ

キリスト教徒やイスラム教徒が、ソーシャルメディアに続々と賛辞と追悼のメッセージを投稿した。そして、暴力を断固として非難し、ガザに暮らす民間人に絶えず心を寄せていたありし日の教皇をしのんだ。

ローマ教皇庁(バチカン)のウェブサイトによると、死の直前に教皇が発した復活祭(イースター)のメッセージは以下のような内容だった。「世界各地で高まる反ユダヤ主義の風潮は憂慮すべきものだ。だがそれと同時に、私はガザ地区の人々、特にそこに暮らすキリスト教徒のコミュニティに思いを馳せている。この地区では、悲惨な紛争が今も死と破壊をもたらし、劇的で嘆かわしい人道状況が発生している」

2023年10月7日にハマスがイスラエルに奇襲を仕掛け、200人以上の人質を拉致したとき、教皇は人質の無事と対話を祈った。

そして2024年11月には、4万人以上が犠牲になったとされるガザでのイスラエルの行動をめぐり、ジェノサイド容疑の調査を呼びかけた。カトリック教会がここまで踏み込んだ批判を行うことは稀であり、一部のイスラエル国民からは非難の声もあがった。

2025年聖年に向けた著書の中で、教皇はこう記している。「一部の専門家によれば、ガザ地区で起きている事態はジェノサイドの特徴を示しているという。法律専門家や国際機関によって定められた厳密な(ジェノサイドの)定義に当てはまるかどうかを見定めるため、入念な調査が行われるべきだ」

メンバーシップ無料
ニューズウィーク日本版メンバーシップ登録
あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

再送-米政府、海上停滞中のイラン産原油売却を容認 

ワールド

米国防総省、パランティアのAIを指揮統制システムに

ビジネス

米ユナイテッド航空 、秋まで運航便5%削減 中東情

ワールド

米、イラン戦争の目標達成に近づく=トランプ氏
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:イラン革命防衛隊
特集:イラン革命防衛隊
2026年3月24日号(3/17発売)

イスラム神権国家を裏からコントロールする謎の軍隊の歴史と知られざる実力

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    メーガン妃、娘リリベット王女との「お手伝い姿」公開...母としての素顔に反響
  • 2
    「マツダ・日産・スバル」が大ピンチ?...オーストラリアの「NVES規制」をトヨタが切り抜けられた理由
  • 3
    キャサリン皇太子妃、ナイジェリア大統領夫妻出迎え時の装いが話題――「ファッション外交」に注目
  • 4
    温暖化で増えた? サンマやサケ減少の裏で激増する…
  • 5
    韓国製ミサイル天弓-II、イラン戦争で96%迎撃の衝撃 …
  • 6
    第6回大会を終えて曲がり角に来たWBC
  • 7
    「嘘でしょ!」空港で「まさかの持ち物」を武器と勘…
  • 8
    将来のアルツハイマー病を予言する「4種の先行疾患」…
  • 9
    メーガン妃、娘リリベット王女との新ショット公開...…
  • 10
    数時間以内に死に至ることも...若者の間で集団感染が…
  • 1
    温暖化で増えた? サンマやサケ減少の裏で激増する「安価で栄養価の高い魚」の正体
  • 2
    「ノーと言えるスペイン」の背景に国防意識...次期スペイン女王は空軍で訓練中、問われる「軍を知る君主」
  • 3
    数時間以内に死に至ることも...若者の間で集団感染が発生し既に死者も、感染源は「ナイトクラブ」
  • 4
    キャサリン皇太子妃、ナイジェリア大統領夫妻出迎え…
  • 5
    第6回大会を終えて曲がり角に来たWBC
  • 6
    メーガン妃、娘リリベット王女との「お手伝い姿」公…
  • 7
    米軍も防ぎきれないイランのドローン攻撃──イラン製…
  • 8
    【衛星画像】イラン情勢緊迫、米強襲揚陸艦「トリポ…
  • 9
    ズボンを穿き忘れてる! 米セレブ、下を穿かず「目の…
  • 10
    韓国製ミサイル天弓-II、イラン戦争で96%迎撃の衝撃 …
  • 1
    温暖化で増えた? サンマやサケ減少の裏で激増する「安価で栄養価の高い魚」の正体
  • 2
    ロシア政府、痛恨のミス...プーチンの「健康不安説」を裏付けるような動画を公式に投稿してしまう
  • 3
    メーガン妃、娘リリベット王女との新ショット公開...撮影はパパ
  • 4
    「ノーと言えるスペイン」の背景に国防意識...次期ス…
  • 5
    見事なカンフーを見せた中国ヒト型ロボットのからく…
  • 6
    アルコールは血糖値を下げる...「脳と血管を守る」医…
  • 7
    数時間以内に死に至ることも...若者の間で集団感染が…
  • 8
    キャサリン皇太子妃、ナイジェリア大統領夫妻出迎え…
  • 9
    「日本より、自分の国(フランス)を心配すれば?」…
  • 10
    「ヘル・コリア」から日本へ7万人 ── 大企業の高給より…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中