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イーロン・マスク「太陽系を植民地化したい」...現代のセシル・ローズが大宇宙の覇者になる

A NEW CECIL RHODES

2025年2月27日(木)19時35分
カロリーヌ・デ・フラウター(フォーリン・ポリシー誌コラムニスト)

オランが有限資本主義という概念を考えたのは、20世紀のフランスの歴史家フェルナン・ブローデルの著作を読んでからだという。

ブローデルは、自由資本主義の段階には「経済」があるが、略奪的資本主義になると「独占」しかないと主張した。そうなると全てに政治が絡んでくる。土地も河川も資源も取り上げられ、自由市場は過去のものとなり、多国籍企業は国の一部門のようになる。

「太陽系を植民地に」する男

トランプにとって、マスクが宇宙ベンチャーや電気自動車(EV)で築いてきた巨大ビジネスは、中国の習近平(シー・チンピン)国家主席にとっての華為技術(ファーウェイ・テクノロジーズ)や中国遠洋運輸(コスコ・グループ)のような働きをするようになる。


これは、経済史上初めて有限資本主義が登場した時期だとオランが考える、17〜18世紀のオランダ東インド会社とオランダ政府の関係とも似ている。

オランダ東インド会社は、政府から独占的な交易権を与えられたほか、植民地運営権や通商条約の締結権、硬貨の鋳造権、さらには戦争をする権利まで与えられた。

スリナムやインドネシアに交易所を設けて、ヨーロッパの織物と香辛料などを交換する「穏やかな」自由資本主義は、やがて厳しい抑圧と収奪へと変わっていった。

もはや交易は姿を消し、占領と搾取だけが行われるようになった。オランダ東インド会社は、世界の富を貪る特権を与えられていたようなものだ。

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