最新記事
欧州

数年後に迫る!?「ロシアとの戦争」に備えるヨーロッパ

Europe Quietly Prepares for World War III

2024年12月5日(木)20時51分
エリー・クック

ロシアやベラルーシと国境を接するラトビア、リトアニア、エストニアのバルト3国は今年1月、国境沿いの防衛を強化する協定に調印した。

ベラルーシはロシアの重要な同盟国で、2022年2月のウクライナ侵攻時には、ロシア軍はベラルーシを通ってウクライナに入った。

バルト3国のなかでも、ベラルーシとロシアの飛び地カリーニングラードにはさまれたリトアニアはNATOの弱点だ。とくにNATO加盟国のポーランドとリトアニアの短い国境にある「スバウキ回廊」を奪われれば、バルト3国はNATO圏への出口を完全に失ってしまう。

そうなったとき、バルト3国を解放するのはNATOの集団防衛の義務だ。

バルト3国の最北にあり、西はバルト海、東はロシアとの国境となるエストニアのハンノ・ペフクル国防相は、「エストニアの人々が安心して暮らせるように防衛強化を行っているが、わずかでも危険が生じれば対応をスピードアップする」と語った。

現在は国境沿いに、「塹壕、兵站基地、補給路のネットワーク」を構築しているという。

リトアニア国防省は9月上旬、カリーニングラードの向かいにあるリトアニア国境の集落パネムネにある橋とその周辺を「封鎖した」と発表した。

SDGs
2100年には「寿司」がなくなる?...斎藤佑樹×佐座槙苗と学ぶ「サステナビリティ」 スポーツ界にも危機が迫る!?
あわせて読みたい
ニュース速報

ビジネス

午前の日経平均は反発、一時5万1000円回復 AI

ワールド

豪貿易黒字、9月は25.6億米ドルに拡大 金輸出が

ワールド

アングル:米民主、重要選挙「全勝」で党勢回復に弾み

ワールド

マクロスコープ:高市「会議」にリフレ派続々、財務省
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:高市早苗研究
特集:高市早苗研究
2025年11月 4日/2025年11月11日号(10/28発売)

課題だらけの日本の政治・経済・外交を初の女性首相はこう変える

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎の存在」がSNSで話題に、その正体とは?
  • 2
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 3
    虹に「極限まで近づく」とどう見える?...小型機パイロットが撮影した「幻想的な光景」がSNSで話題に
  • 4
    NY市長に「社会主義」候補当選、マムダニ・ショック…
  • 5
    「なんだコイツ!」網戸の工事中に「まさかの巨大生…
  • 6
    カナダ、インドからの留学申請74%を却下...大幅上昇…
  • 7
    もはや大卒に何の意味が? 借金して大学を出ても「商…
  • 8
    【ウクライナ】要衝ポクロウシクの攻防戦が最終局面…
  • 9
    約500年続く和菓子屋の虎屋がハーバード大でも注目..…
  • 10
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」は…
  • 1
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 2
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎の存在」がSNSで話題に、その正体とは?
  • 3
    【クイズ】クマ被害が相次ぐが...「熊害」の正しい読み方は?
  • 4
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」は…
  • 5
    【ウクライナ】要衝ポクロウシクの攻防戦が最終局面…
  • 6
    9歳女児が行方不明...失踪直前、防犯カメラに映った…
  • 7
    【クイズ】1位は「蚊」...世界で「2番目に」人間を殺…
  • 8
    「日本のあの観光地」が世界2位...エクスペディア「…
  • 9
    女性の後を毎晩つけてくるストーカー...1週間後、雨…
  • 10
    だまされやすい詐欺メールTOP3を専門家が解説
  • 1
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 2
    英国で「パブ離れ」が深刻化、閉店ペースが加速...苦肉の策は「日本では当たり前」の方式だった
  • 3
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」はどこ?
  • 4
    かばんの中身を見れば一発でわかる!「認知症になり…
  • 5
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎…
  • 6
    1000人以上の女性と関係...英アンドルー王子、「称号…
  • 7
    悲しみで8年間「羽をむしり続けた」オウム...新たな…
  • 8
    【クイズ】クマ被害が相次ぐが...「熊害」の正しい読…
  • 9
    【クイズ】日本でツキノワグマの出没件数が「最も多…
  • 10
    お腹の脂肪を減らす「8つのヒント」とは?...食事以…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中