シリアのイラン大使館周辺に攻撃、イスラエルか 革命防衛隊幹部ら死亡

シリアの首都ダマスカスのイラン大使館周辺に1日、イスラエル軍によるものとみられる攻撃があり、イラン革命防衛隊の上級司令官が死亡した。レバノン治安筋がロイターに対し明らかにした。写真は4月1日、イスラエル軍によるものとみられる攻撃を受けたダマスカスのイラン大使館周辺で撮影(2024年 ロイター/Firas Makdesi)
シリアの首都ダマスカスのイラン大使館周辺に1日、イスラエル軍戦闘機によるものとみられる攻撃があり、イラン革命防衛隊の上級司令官ほか、複数の外交官が死亡した。複数のイランやシリアのメディアが報じた。
ロイターの記者は、大使館に隣接し、倒壊した領事関連の建物のがれき上で救急隊員が捜索に当たる様子を目撃した。現場ではシリア外相や内相の姿も見られたという。
イスラエル軍の報道官は、外国メディアの報道にはコメントしないとした。イスラエルは長年、シリア内のイランの軍事施設などを標的に攻撃を繰り返しているが、大使館周辺が攻撃を受けたのは今回が初めて。
シリア国営テレビは、イラン大使館の建物が攻撃されたと確認し、少なくとも6人が死亡し、数人が負傷したと報じた。
イランのメディアも、大使館近くにある建物が攻撃されたと伝えたほか、イラン学生通信(ISNA)は、大使館と大使の公邸が攻撃の標的だったと報じた。
イランの駐シリア大使は、攻撃で少なくとも5人が死亡したとし、イラン政府は「厳しく」対応すると述べた。
イラン国営メディアによると、イラン政府は、死亡したイラン革命防衛隊の上級司令官が攻撃の標的だったとみているという。


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