水とCO2から作る──ポルシェがこだわり抜いた合成燃料、試験生産が始まる
What is eFuel? Porsche Uses Water, Wind And CO2 To Power Vehicles Kai Pfaffenbach-REUTERS
ポルシェは最初に生産されたeフューエルを使用して自社の研究施設などでエンジン車を走らせる「灯台プロジェクト」を実施し、2020年代末までにeフューエルを市場投入したい考えだ。
「(合成燃料を生産するための)再生可能エネルギーが十分にないのなら、EV化一本に絞るほうがはるかに合理的だ。わが社はEV開発に注力しつつ、補完的にeフューエルを生産する道を選んだ」と、フランケルは述べた。EV化を進めるには、特に欧州ではEUが旗振り役となって、充電インフラを整備する必要があるが、eフューエルは電気や液体水素と異なり、既存の給油施設を使える利点がある。
ポルシェがハル・オニ工場の建設計画を発表したのは2020年。当初は2400万ドルを投資すると述べていた。これまでの発表では、eフューエルの開発・生産に1億ドル超を投じており、うち7500万ドルはHIF社への投資だ。

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