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貿易

次に来るのは米中アルミ戦争

2017年5月31日(水)10時00分
ベサニー・アレン・イブラヒミアン

米アルミニウム協会は今年3月、中国から輸入されたアルミホイルに反ダンピング関税を課すよう商務省と国際貿易委員会に訴えた。

さらに、センチュリー・アルミニウムが業界団体やUSW(全米鉄鋼労組)などと15年に結成した「中国貿易問題タスクフォース」の代表が先日、ロンドンを訪れ、イギリスとEUの当局者に協力を呼び掛けた。「アメリカだけでなく、アルミニウム生産国全てに関わる問題」であり、国際的に連携して中国政府に対応を迫る必要があると、ゲーリーは言う。

米中両国はこのところ、4月の首脳会談で合意した貿易不均衡是正に向けた「100日計画」の合意内容を公表するなど協調ムードを演出している。世界的な市況悪化の元凶といわれる中国の過剰供給に、トランプ政権はどう対処するのか。アメリカのアルミ産業の命運はその手腕に懸かっている。

From Foreign Policy Magazine

[2017年5月30日号掲載]

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