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キャメロン英首相、納税記録を公表するも新たな疑惑

「パナマ文書」で明らかになった亡父の資産を巡る疑惑解消から、さらなる脱税疑惑が発覚

2016年4月11日(月)10時37分

 4月10日、キャメロン英首相は過去6年間の納税記録を公表した。ロンドンで9日撮影(2016年 ロイター/Kerry Davies)

キャメロン英首相は10日、過去6年間の納税記録を公表した。パナマの法律事務所から流出した「パナマ文書」で明らかにされた亡父のオフショア信託をめぐって、個人の資産に対する疑惑が浮上しており、その解消に努めている。

ただ10日付の主要紙は、首相が2011年に母から受けた20万ポンド(約28万2500ドル)の贈与について、相続税を逃れる目的の可能性があると報道。首相に対する批判は収まる気配はみられない。

キャメロン首相は9日、亡父のオフショア信託をめぐる当初の自身の対応について「もっと適切にすべきだった」と述べた。

首相は、英国歳入関税庁(HMRC)と国家犯罪対策庁(NCA)が主導する、脱税行為を取り締まる新たなチームを設置すると発表した。11日には課税政策について議会で演説する見通し。

[ロンドン 10日 ロイター]

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