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「ガラパゴス音楽」とは呼ばせない ...日本人アーティストに全米が夢中──BAND-MAID/新しい学校のリーダーズ/YOASOBI/藤井風/XG

Band-Maid / Atarashii Gakko! / Yoasobi / Fujii Kaze / XG

2024年8月8日(木)15時43分
ロブ・シュワルツ(ライター、元ビルボード誌東京支局長)

韓国MBCMの音楽番組に出演したXG

XGは韓流のメークや衣装を取り入れ、ダンスとラップを特訓(6月、韓国MBCMの音楽番組) AFLO

即興ラップでブレイク「XG」

昨年10月、米音楽誌ビルボードの表紙を飾るという快挙を成し遂げた7人組のガールズグループがXGだ。アメリカで大成功しているブラックピンクなどKポップのガールズグループのテイストを取り入れ、磨き抜かれたダンスとラップパフォーマンスで世界を目指す。

プロデュースを手がけたのは、日本の大手エンターテインメント企業であるエイベックス。同社も世界的な事業展開を目指し、18年にロサンゼルスに統括拠点を設置した。


主に英語と韓国語で活動するXGがブレイクしたきっかけは、YouTubeとTikTokで公開したサイファー動画だ。サイファーとはラッパーが輪になって次々に即興ラップを聞かせること。

XGの動画では、ラップ担当のメンバー4人がヒップホップの名曲に乗せてそれぞれの持ち味を生かしたラップを披露。その独創性と高度なラップスキルが話題になり、この動画は爆発的に拡散された。


ハードロック、メロディックなポップス、R&B。今や多様な日本発の音楽がアメリカに浸透しつつある。

Jポップが国内でしか通用しないガラパゴス音楽と呼ばれたのは過去の話。日本のアーティストと音楽業界が世界に羽ばたく新時代は既に始まっている。

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