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『イカゲーム』からジェダイの騎士へ...ハリウッド進出の韓国大スターを悩ませたのは「舌の痛み」?

The Jedi Master’s Challenge

2024年7月4日(木)15時35分
スー・キム

『アコライト』のセットでのレスリー・ヘッドランド監督とイ・ジョンジェ

ジェダイを演じる『アコライト』のセットでヘッドランド監督と ©2024 LUCASFILM LTD. & TM. ALL RIGHTS RESERVED.

ハリウッドで初めて出演する作品が『スター・ウォーズ』のスピンオフで、しかも主役級のキャラクターを演じるとなれば、かなり荷が重い。辞退は考えなかったのかと尋ねると、イはきまり悪そうにほほ笑んだ。「正直に言うと、(辞退が)頭をよぎった」

オファーを承諾した後で届いた脚本を読んで初めて、イは責任の大きさを理解した。「どれだけ準備を重ねても演じ切れないんじゃないかと、不安になった。悩みすぎて白髪が増えたよ」


もともと『スター・ウォーズ』が好きだったイは、映画を全て見直した。ジェダイのキャラクターを「丁寧に」観察して俳優たちの演技を分析し、ソルのキャラクターづくりに役立てたという。

歴代ジェダイの中で特に注目したのが、リーアム・ニーソンが演じたクワイ=ガン・ジンだった。「クワイ=ガン・ジンを解剖し、ニーソンの演技からアイデアをもらおうとした」と、イは語る。

『アコライト』では登場人物の多くが二面性を秘めているが、ソルの強みと弱みはどこにあるのだろう。

「ソルには温かみを感じさせるシーンがたくさんある。ほかのジェダイよりも温かみを見せられるのが、彼の強みだろう。人間味を強調したいとも思ったが、ジェダイとしてどの程度人間味を出していいのか、そのあんばいを見極めるのが難しかった」

初登場のシーンも大きな試練だった。視聴者には一目で、なるほど彼はジェダイだと納得してもらわなければならない。「視聴者が初めて僕の姿を目にし僕の声を聞くシーンで、ジェダイになり切っていなければならなかった」

今年は『アコライト』のほか、『イカゲーム』の第2シーズンにも熱い期待が寄せられている。

「ストーリーがぐっと面白くなった」と、イは新シーズンに自信をのぞかせる。「強烈なキャラクターが新登場するし、第1シーズンよりも楽しんでもらえるはずだよ」

イが演じる主人公ギフンは復讐を遂げられるのか。イは「彼の変化もシーズン2の見どころ」だと言い、それ以上は明かせないと述べた。

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