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ロシア、中短距離ミサイル配備制限を解除 米の欧亜展開計画に言及
2025年08月05日(火)02時34分

ロシア外務省は4日、中・短距離ミサイルの配備に関するモラトリアム(自主的制限)をロシアが守る義務はもはやないとの見解を表明した。(2025年 ロイター/Brian Snyder)
[モスクワ 4日 ロイター] - ロシア外務省は4日、中・短距離ミサイルの配備に関するモラトリアム(自主的制限)をロシアが守る義務はもはやないとの見解を表明した。
ロシア外務省は声明で、「米国製の地上配備型中・短距離ミサイルが欧州とアジア太平洋地域に実際に配備される方向に状況が進展しているため、こうした兵器の配備を巡る一方的なモラトリアムを(ロシアが)維持する条件は消滅した」とした。
米国は2019年に中距離核戦力(INF)廃棄条約を離脱。ロシアはその後、米国が同様の兵器を配備しない限り、ロシアも配備しないと表明してきたが、ロシアのラブロフ外相は昨年12月、米国と北大西洋条約機構(NATO)による「不安定化に向けた行動」に対応する必要があるとの考えを示していた。