ドイツ財務相、訪米で鉄鋼の輸出割当制度を提唱へ

8月4日、ドイツのクリングバイル財務相は、ワシントンで同日予定されているベセント米財務長官との会談で、鉄鋼輸出の割当制度を欧州連合(EU)と米国の貿易協定に盛り込むよう働きかける考えを示した。7月30日、ベルリンで撮影(2025年 ロイター/Annegret Hilse)
[ベルリン 4日 ロイター] - ドイツのクリングバイル財務相は4日、ワシントンで同日予定されているベセント米財務長官との会談で、鉄鋼輸出の割当制度を欧州連合(EU)と米国の貿易協定に盛り込むよう働きかける考えを示した。
対米交渉はEUが担当しているが、クリングバイル氏は、ワシントンでの会談を前にラジオ局ドイチュラントフンクに「鉄鋼の割当制度の話が出ており、それがあれば良いだろう」と発言。
EUと米国の貿易協定にはまだ最終決定されていない項目が多数あり、鉄鋼はドイツの経済と雇用にとって特に重要な問題だと指摘。「米政府がどのような措置を講じる用意があるのか、解決策がどのようなものになりうるのかを探るつもりだ」と述べた。
ドイツのメルツ首相は1日、EUが米国と鉄鋼について交渉すると発言。高関税が課されない輸出割当が焦点になると述べた。