失墜テスラにダブルパンチ...販売不振に続く「保険料高騰問題」の深層
Tesla Insurance Costs Could Surge Amid Anti-Elon Musk Vandalism
テスラの低迷は続くのか?
テスラが受けている打撃は評判の悪化だけではない。EV市場の競争が激化し、同社は従来の大手自動車メーカーだけでなく、中国のBYDのようなEV専門メーカーとの競争にも直面している。
しかし、テスラの急激な低迷は、マスク氏がトランプ政権で果たしている役割と無関係ではないと指摘する声もある。Cars.comの最新データによると、トランプ氏がホワイトハウスに復帰して以来、中古EV市場が大きく変化している。
現在、米国では中古EVを購入しようとする人々が、前年より31%多い選択肢を持つようになったが、その一方で、テスラ以外のEVを探す傾向が強まっている。
Cars.comによると、テスラ以外のEVの需要は前年比で28%増加しているのに対し、テスラの中古車検索数は先月比で16%減少している。これは、テスラの中古車価格が6.6%下落しているにもかかわらず起きている現象だ。
新車市場でも同様の傾向が見られる。Cars.comの調査では、EV全体の検索数は前年比25%増加したが、テスラ車を避ける動きが顕著になっているという。研究者らは、バイデン政権が導入した7500ドルの連邦EV税額控除がまだ適用されるうちに購入を決めようとしている可能性があり、トランプ政権による政策変更を警戒していると分析している。
ブラノン氏は、テスラが慎重な購入者を引き付けるために、さらなる値下げを余儀なくされる可能性があると指摘している。
「テスラはすでにサイバートラックとモデル3の価格を引き下げている」と彼は述べた。「中古テスラの平均価格は過去1年で7.8%下落しており、これは中古車市場全体の平均下落率(2.7%)の約3倍の速さだ」。
さらに彼は、「2023年から2024年にかけて、同社の販売台数は6%減少した。もし需要が低迷し続ければ、テスラはさらなる値下げや、0%金利ローンなどのインセンティブを拡大する可能性がある」と分析している。
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