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フェースブックの個人情報を研究用に使おう

2010年12月2日(木)18時09分
マイケル・アガー

フェースブックに訴えられる恐れも

 こうしてみると、フェースブックが利用者の個人情報を非常に詳細に管理していることがわかる。

 ユーザーの個人情報を溜め込んでいる同社の実態を世間に知らしめたのが、起業家のピート・ワーデン。彼はフェースブック上で公開されている2億1000万人分のプロフィールを集めたデータベースをつくり、風変わりなアメリカ地図を作成した。友人の居住地の地理的傾向に基づいて、遠い街の人とも積極的に交流する傾向が強いオレゴン州やアイダホ州、アリゾナ州を「遊牧系西部」という名前でくくる、といった具合だ。

 さらにワーデンは、米公共放送ナショナル・パブリック・ラジオ(NPR)をよく聞く人の趣向や、メーガン・フォックスのファンが多い州も割り出した。ワーデンはこうしたデータを研究者に提供したいと考えたが、フェースブックに訴えられ、計画は立ち消えになった。

 それでも、フェースブックが多くの人々が自発的にデータを蓄積してくれる得がたいツールとして機能していることは間違いない。ダイエットのため、あるいは人々の幸福のため、プライバシーを侵さない範囲でこれを生かさない手はないだろう。

 最後に、フェースブックを分析で得られた興味深い統計をもう一つ。恋人と別れるのは、春休みと冬休みの直前、そして月曜日が最も多いという。

Slate.com特約)

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