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現実味を帯びてきた、大統領選「ヒラリー対トランプ」の最悪シナリオ
私は「統治能力」としてヒラリーとそのブレーンに関しては一定の評価はしていますが、仮にこのような「楽勝シナリオ」で大統領になるようなことがあれば、それは決して良いことではないように思います。大統領選というのは、「実現可能な幅の中での真剣な政策論争」によって次期大統領を鍛える、そして世論には新政権による変革への期待と準備をさせるという機能があるはずだからです。
ヒラリー対トランプというような「内容のない」選挙戦が現実のものとなり、まともな政策論争が成立しないようですと、アメリカ政治の活力自体が弱まる、そんな可能性もあるように思います。
そう考えると、「ヒラリーがスキャンダルに沈んだ時の代替本格候補」ではなく、「ヒラリーとの真剣な政策論争の相手」としてバイデン副大統領の参戦が民主党には必要だろうし、共和党においてはあらためてブッシュ、ルビオの2人の猛然とした奮起を期待したい、そう思うのです。
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