プレスリリース

BSIグループジャパン(英国規格協会)、BSIグローバルで初※となる、ヘルスケア組織における品質のマネジメントシステム「ISO 7101:2023」の認証を亀田総合病院に授与

2025年10月29日(水)14時00分
BSIグループジャパン株式会社(所在地:横浜市西区みなとみらい、代表取締役社長:漆原 将樹、以下「BSIジャパン」)は、医療法人鉄蕉会 亀田総合病院(所在地:千葉県鴨川市東町929、院長:亀田 俊明、以下「亀田総合病院」)に対し、ヘルスケア組織における品質のマネジメントシステム「ISO 7101:2023」認証を2025年9月22日付で授与いたしました。

※2025年10月 BSI調べ

画像1: https://www.atpress.ne.jp/releases/552827/LL_img_552827_1.jpg
認証授与写真(1)写真左より、亀田総合病院 院長 亀田 俊明様、医療法人鉄蕉会 理事長 亀田 隆明様、BSIジャパン 代表取締役社長 漆原 将樹、医療法人鉄蕉会 名誉理事長 亀田 俊忠様

画像2: https://www.atpress.ne.jp/releases/552827/LL_img_552827_2.jpg
認証授与写真(2)亀田総合病院の病院スタッフの皆様

■医療機関の信頼性を国際基準で可視化 ― ISO 7101への注目が高まる理由
近年、医療現場では高度化する医療技術や患者中心のケア体制の整備が求められる一方、慢性的な労働力不足、業務負担、患者数の増加、病院運営の効率化など、多くの課題に直面しています。また、2020年にWHOがパンデミック宣言をした新型コロナウイルス感染症(COVID-19)は、世界の医療体制に深刻な影響を与え、同時に多くの課題を浮き彫りにしました。こうした背景の下、国際的な基準に基づくマネジメント体制の整備は、医療機関の社会的信頼性を高め、患者中心の安全かつ質の高い医療サービスの提供につながるものとして注目を集めています。ISO 7101は、医療機関のガバナンス、経営戦略、リスクと機会の管理、人材育成、患者参加の促進など、幅広い領域を対象にした包括的なマネジメントシステム規格です。
2023年にISOより正式発行されて以降、各国の保健行政機関や先進医療機関において、その導入が検討されています。日本においても、ISO 9001に続く次世代の医療品質向上ツールとして期待が高まっており、今回の亀田総合病院による取得はその先駆けとなる取り組みです。


■医療機関向け品質マネジメントシステム規格「ISO 7101」― 患者中心のケア、安全性、効率性、継続的改善を体系的に構築
ISO 7101は、2023年に国際標準化機構(ISO)より発行された、医療機関に特化した初の品質マネジメントシステム規格です。従来のISO 9001(品質マネジメントシステム)を基盤としつつ、医療の現場特有の課題や期待に応える形で設計されています。
本規格では、組織の使命と価値観に基づいた戦略的マネジメント、多職種間の連携体制、リスクと機会の体系的管理、感染予防とサイバーセキュリティの強化、患者や地域社会との協働(Co-production)など、7つの中核要素が定義されています。また、医療の質を担保しながら、持続可能性・公平性・透明性を追求することで、変化の激しい社会環境においても信頼される医療提供体制の構築を支援します。ISO 7101の導入は、医療の現場にとって「制度対応」や「書類整備」にとどまらず、組織文化の醸成と継続的な改善の実現に直結するマネジメント変革の第一歩と位置付けられます。


■ISO 7101に関する詳細はこちらをご覧ください。
URL: https://www.bsigroup.com/ja-JP/insights-and-media/insights/blogs/addressing-the-need-for-high-quality-healthcare-globally-with-iso-7101/


■BSIジャパン 代表取締役社長 漆原 将樹からのコメント:
「亀田総合病院様がISO 7101認証を取得されたことを心よりお祝い申し上げます。26年以上にわたりISO 9001を維持し、質の高い医療と人材育成に取り組まれてきた同院が、医療特有の課題に対応する国際規格を採用されたことは、地域と世界に信頼される医療の実現に向けた大きな一歩です。BSIは長年のパートナーとして、この新たな挑戦を支援できたことを光栄に思い、今後も継続的な成長と医療の質向上に貢献してまいります」


■医療法人鉄蕉会 理事長 亀田 隆明様からのコメント:
― 認証取得を決めた背景と今後の展望について
「医療法人鉄蕉会はこれまで26年以上にわたりISO 9001を維持し、質の高い医療の提供と人材育成に取り組んできました。医療現場では、日々多様な専門職が連携し、患者さまの安全と信頼を守ることが求められます。ISO 7101は、こうした医療特有の課題に焦点を当てた国際規格として、私たちの理念に合致するものでした。今回の認証取得を通じ、医療の質と組織文化をさらに高め、地域と世界の双方から信頼される医療機関を目指してまいります」

― BSIを選んだ理由、審査についてのご感想
「2003年にBSIよりISO 9001認証を取得して以来、四半世紀にわたり品質向上のパートナーとして歩んできました。BSIの審査は、単なる評価ではなく、第三者の視点から組織の成熟度を見つめ直す貴重な機会です。ISO 7101審査においても、当院の強みと改善の方向性が明確となり、品質を大切にする文化をさらに深めることができました。今後もBSIとともに継続的な成長を目指します」


■亀田総合病院について
医療法人鉄蕉会 亀田総合病院は、「Local & Global」をスローガンに掲げ、地域医療の中核を担いながら、国際水準の医療体制を整備しています。日本で初めてJCI認証とACGME-I認証を取得し、医療の質と安全性のさらなる向上に挑戦し続けています。
URL: https://www.kameda.com/


■BSI(British Standards Institution:英国規格協会)とBSIグループジャパンについて
BSIは、ビジネス改善と標準化を推進する機関です。設立から120年以上にわたり、組織や社会にポジティブな影響をもたらし、信頼を築き、人々の暮らしを向上させてきました。
BSIグループジャパンは、1999年に設立されたBSIの日本法人です。情報セキュリティをはじめとする各種マネジメントシステムの認証、医療機器の認証、製品試験・製品認証、および研修サービスの提供を主業務としています。また、規格開発のサポートを含め規格に関する幅広いサービスを提供しています。

URL: https://www.bsigroup.com/ja-JP/


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プレスリリース提供元:@Press
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